五階櫓1つを作るのにどれだけ時間がかかるか早めに明らかにする必要があり、ホビーショー後すぐに取りかかりました。
一週間でここまでできたので、10日くらいあれば五階櫓一棟ができるのかも。
この御裏五階櫓は発掘調査の結果と古絵図をもとに、古写真を書き起こす方法で独自に復元考証しました。
古写真の瓦や垂木の本数などから比率を割り出していきました。
この精度での模型化は前例がないはずで、立体でこの櫓が姿を現わすのは明治の解体以来ということになります。
しかし立体化は思いどおりには行かず、初重の軒の出の配分に2ミリほどの目算違いがあり、瓦の本数を優先したため、千鳥破風からの雨を流す溝の幅が広くなってしまいました。また、その分だけ初重の屋根の勾配が緩くなってしまっています。今後の課題です。
櫓の南方には、「埋下櫓御門」が接続していて、これをくぐると石門を経て小天守の入り口に至ります。北側には「御本丸北輪居櫓」が繋がっています。
今週より、いよいよ岡山城へ本格突入です!
この櫓には昔から惹かれるものがあり、自分の手で蘇らせるのが念願でした。
御裏五階櫓は熊本城の五階櫓の中でも小ぶりです。小天守が城主の正妻のための建物だったことに加え、「御裏」という城主のプライベート空間を表す言葉がついていることもあり、大小天守と並ぶ姿は、さながら城主一家を思わせます。
一階平面は直角の隅が一箇所も無い不整形で、独特の屋根の納まりをしています。
櫓の南方には、「埋下櫓御門」が接続していて、これをくぐると石門を経て小天守の入り口に至ります。北側には「御本丸北輪居櫓」が繋がっています。
今週より、いよいよ岡山城へ本格突入です!