なんとも言えない高級感と存在感。
2日で完成の予定通りに作業が進みました。製作過程の昨日の続きです。
屋根の腐食処理をしていました。
屋根にサンポールを塗って一晩乾かした状態です。すでにだいぶ腐食が進んでいます。
説明書に従うと、水50ccに対して塩100gとなっており、飽和状態を通り越して塩を塗りこむような感じです。その結果、以前は屋根に塩の結晶が吹き出てしまい、あまりきれいに仕上がりませんでしたので、今回は勝手にアレンジして、濃いめの塩水を塗りました。
実物では銅製の相輪はこのブロンズキットではあべこべに銅被膜が施されていません。
何色にするかかなり迷いました。塔の本体が錆の出たナチュラルな風合いなので、相輪は金で引き締めることにしました。
金が剥げた古色仕上げもやってみたのですが、うるさすぎてボツにしました。
屋根の乾燥が終わると組み立てです。パーツが変形して屋根の反りが合わなくなっているので、クリップで止めて流し込み接着剤で接着しました。
銅被膜が施された面同士はプラモデル用接着剤ではくっつきませんので、多用途の強力接着剤で固定しました。重しをのせて圧着させます。
組み立てが完了したところです。台座はフジミの陽明門のケースの台です。
柱や斗栱などの木部は銅被膜をワイヤーブラシでこすって銅の鈍い輝きを出しています。
屋根の腐食は化学変化に任せるしかなく、思い通りにいきません。そこがこのキットの面白いところです。今回は綺麗な錆が出たと思い、満足しています。
光の当たり具合でいろんな表情が出ます。
実物をご覧になりたい方は静岡ホビーショーにて!
何色にするかかなり迷いました。塔の本体が錆の出たナチュラルな風合いなので、相輪は金で引き締めることにしました。
銅の腐食のやり方は何種類かあります。基壇の色が屋根と違うのがお分かりかと思います。
これはサンポールを塗って乾かしたあとに、屋根はそのまま塩水を塗るのですが、基壇は塩水の前に一度水に浸して表面を流しています。塩水を塗る前に水で流すだけでこれだけの色の違いが出るのです。