お目当ては熊本市現代美術館で開催中の
「熊本城×特撮美術 天守再現プロジェクト」
観覧記は後ほど。
その前に熊本城に立ち寄りました。
いつものようにまずは加藤神社脇に向かいます。
足場と素屋根に覆われた天守。
石垣に負荷をかけないように杭を地中深く打って建物をのせているからこのような解体が可能なのです。
立ち入り規制が解除された西大手門周辺。間近で地震被害を目にすることができます。右側の元太鼓櫓は今にも滑り落ちそうです。
毎日、演舞とおもてなしで熊本城を盛り上げておられます。
久しぶりに模型の様子を見に行きました。
小さいお子さんなどが手を触れられることがたまにあるらしく、突き上げ戸の破損が見られました。一番繊細な部分だから仕方ない…また修理に来ますと約束して来ました。
そして一路現代美術館へ。
特撮美術で再現された熊本の街。
人は全部写真の切り抜き。
圧巻。
細かいことを言うと大天守も小天守も最上階の垂木が塗籠だったり、突き上げ戸のつっかえ棒がちょっと不自然だったり、ちょこちょこ見つけてしまうのですが、そんなことはどうでもいい!
厳密でなくとも「らしさ」は再現できます。むしろ「らしさ」を出すことが難しい。
特撮美術の底力を見ました。
模型はフィクションです。
特撮もフィクション。
制作物の力が見る人に迫真性を感じさせることができた時、フィクションは現実に限りなく近づくでしょう。
宇土櫓も。
このセット形式の展示の他、このミニチュアを作るまでの工程なども展示されています。
レーザーカットされた部品の板。
当然といえば当然ですが、やはりデジタル出力。
この他、ミニチュアの試作品や実測図面から起こしたミニチュアの設計データなども展示されていました。
展示されているミニチュアだけでなく、その完成に至るまでのプロジェクトそれ自体が作品の一部であると感じました。制作に携わったたくさんの人の思いが見えるような展覧会です。
熊本城×特撮美術
天守再現プロジェクト
熊本市現代美術館で3月18日まで。
さて…
彦根城の製作の方も進めて出かけています(笑)
だいぶハッキリしてきたところで下塗りの完了とします。