最近、月に一回は行ってますね。
ご覧ください。
大天守の最上階は完全に解体されています。
今回は桜の馬場城彩苑の湧々座で上映される「VR熊本城」をご紹介します。
これは最盛期の熊本城をヴァーチャルリアリティ映像で再現したもので、湧々座二階で迫力の大画面で鑑賞できます。動画撮影は禁止ですが、静止画は撮り放題ということで、撮りためてきました。
西出丸越しに見る天守。宇土櫓と数奇屋丸五階櫓が並んで見える壮観です。
建物の質感も抜群です。
すごいのは、VRなので、コントローラーを使って画面の中を自由に飛び回って見たいところを見れるのです。
今日は人が少なかったので、上映後に解説のスタッフさんにおそるおそるお願いして、御裏五階櫓の、例の階段室の部分がどのように再現されているか、その部分を見せてもらいました。
それがこちら。
ご覧の通り、最新の研究成果でもこの部分は空白域であることを再確認しました。石垣を動かせばこのようにつなぐこともできますが、実際の石垣配置からはこの結合は不可能です。
現状遺構と古写真から辻褄を合わせるとこの図面のようになります。
このVR画像は本当によく出来ていますが、細かい部分は事実と異なるところもあります。
例えば、飯田丸三階櫓。
ところが、唯一、鮮明に写る北からの古写真を見てみると
熊本城は一つ一つの櫓に関しては、まだまだ研究が進んでいません。
熊本城の建物はとにかく変形建物が多く、石垣とともに建物の複雑さも熊本城の魅力です。
隣の西竹ノ丸五階櫓とともに模型化したい!
二ノ丸南側の屋敷群と片桐且元屋敷がたちました。
片桐市正屋敷。こちらは家臣の屋敷なので、少し質素で一つ一つの建物も小規模です。
まだ四脚門や唐門、台所まわりの蔵などに空白がありますが、それ以外は庭までできました。
玉造口を入ったところの「一等高し」とある部分は、土地が高いこともあり、格の高い御殿があったという想定です。配置は醍醐寺三宝院を参考にしています。
徳川期も二ノ丸の東側は市正曲輪と呼ばれました。ただ、東側全てを市正屋敷にしてしまうと、表御殿と奥御殿を合わせたよりも広大な敷地となり、一家臣がそのような大邸宅を城内に構えられたものか疑問でしたので、二ノ丸東側の南半分を市正屋敷とし、北側半分は蔵や花畑にしようと思っています。
だいぶ埋まってきました。