豊臣大坂城全景模型【地面中塗り】 | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

豊臣大坂城の全景模型です。
地面が出来上がってから、と思っていましたが、時間をかけてつくっているので中間報告。
地面の中塗りまでできました。
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まだ石垣シート貼りが終わっていない部分もあります。
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石垣部分には前回の本丸全景模型の時にも使った、KATOのシーナリーペーパー〝バラストタイプ〟を使っています。
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1000分の1くらいのスケールになると石垣に見えます。

妻の2500分の1大阪城でも効果を発揮しました。
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100分の1宇土櫓では、地面の舗装部分に使いました。
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5枚入りで全て色が違います。豊臣大坂城にはライトブラウンを使いました。1セットのうち一枚しか使わないので、残る4枚がどんどん溜まっていきます。
裏面は粘着シートになっていて、そのまま貼ることもできますが、一度和紙に貼り付けて、ベースにはボンドで固着していきました。
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和紙は手漉きの高級なものです。繊維がしっかりしているものを選びました。

これを石垣面の形状に合わせてカットしていきます。
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二の丸までの全景なので、地道な作業です。
裏側が和紙なので、このように当てて裏側から輪郭をなぞり、微調整をして合わせていきます。
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ただ、シーナリーペーパーそのままでは軽いので、このあと上から色をかけていきます。

地面の中塗りです。
彩色筆を使って、できるだけ筆跡が残らないように色をのせていきます。
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薄めの彩色を重ねます。中塗りは3回。

色は大量に使うので、大皿にたくさんつくりました。
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建物が建つのが楽しみになってきました。
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このあと粘土を使って石垣の隅や天端部分の処理、階段などの作成のあと、地面と石垣への上塗り、草地の表現、断面の化粧囲い、台座の製作で地面が完成します。