熊本城模型のこれから | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

昨日は熊本城に。
ようやく本格的に修復が始まり、足場の組み立てが進んでいます。
鉄骨を貫通させるやり方には驚きました。
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大天守の最上階や小天守の一階は一度解体して造り直しだそうです。工事の様子が外から見えるように覆いは透けた素材のものが使われるとかで。

なぜか熊本城に行くときはいつも曇りや雨で、久しぶりの快晴の宇土櫓でした。
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さて、昨日熊本城に行ったのは理由がありました。
高島屋での展示が終わった熊本城模型が熊本に戻って来ていたのです。

というのも、ぜひ熊本でも展示をしたい、という熊本市の意向で、模型は高島屋さんが熊本市へ寄贈して下さいました!

これから展示場所の選定が行われるようで、その間に、最後の心残りを修正させてもらおうと、お願いして一旦引き取らせてもらいました。

お帰りなさい。
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●心残り①
飯田丸五階櫓下の盛土。
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図面が古く、盛土がありましたが、これは櫓の復元の時に整地されて現在は平らなので、そのようにつくりなおします。埋もれていた部分の石積みは想像です…

●心残り②
石垣の彩色にもう少し手を加えたい
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●心残り③
宇土櫓の石垣の密度をあと少し高く

隅石の処理や
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彩色の手直し。
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●心残り④
気づいておられた方もあると思いますが、宇土櫓の最上階の扉は時間切れで作れませんでした。
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心残りは言い出したらキリがありません。こだわろうと思えばどこまでも作り込めてしまいます。高島屋さんにも失礼になってしまうので、ここは思いを切って最低限の手直しに留めます。

天井と屋根も接着してしまうので、最後の見納め。
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(外からチラッと見えるだけなのでひどい塗装です…)

明日は最後の心残りの野外撮影を完了させて、最終形をお見せできればと思います。