「大坂城炎上」のジオラマの最後の植栽と炎上中の建物の製作記がまだ残っていました。
完結しておかないと年が越せない…
まず樹木をつくります。いつものようにオランダドライフラワーに着色してコースターフを接着します。
マットメディウムにどぶ漬けせずに、筆で塗ることがポイントです。
今の暦だと6月初め頃だそうなので、緑の色も初夏をイメージしました。
山里の豊国社周り。まず、油粘土で炎を試作して感じを確かめました。
その後、焼成粘土で炎をパーツに分けて本造形をした後、シリコンで型取りし、着色した透明レジンで建物も含めて複製します。
製作当初の煙。なんだか弱いので
炎を建物に接着して、塗装を進めます。
建物までレジンで複製したのは、中に電飾を入れて、炎も一緒に光らせたいからです。遮光するようにして壁面や屋根を塗装することで、建物の中だけが光るようにできないかと思案した結果です。
炎にはクリア塗装をし、最終的に仕上がった炎上中の御上台所。
煙は羊毛フェルト人形づくりの要領で、羊毛やアクリル繊維を専用のニードルで突き刺して固めながら造形しました。
その後増量しました。
ちなみに風向きは南西の風。
誌面でも、この炎上中の建物の撮影に苦心して下さったようです。
自分で屋外で撮った写真は、実際の落城時刻の午後5時頃に撮りました。とはいえ時期が違うので、来年、ちゃんとその日の同時刻に撮影しようと思います。