フジミ1/80陽明門①メッキ剥がし | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

ブログの「寺院・古建築」カテゴリが溢れそうだったので分割しました。城郭・古建築模型製作工房に名前をかえねばならないかもしれません(笑)。

さて、フジミの1/100金閣に引き続き、これもフジミの傑作プラモデル、1/80陽明門を作ることにしました。

今回は3回目の製作になります。一番初めに作ったのは小学生の頃。塗装などできなかったので、接着剤もはみ出しまくりでの無塗装組み立てでしたが、それでも満足していたことを思い出します。

2度目は中学生の頃、その時は塗装を頑張る!と気合を入れてつくりました。結構よくできたのですが、私が大学進学で家にいぬ間に、あらゆるコレクションが家族の手によって一斉に処分されるという、家庭内文化大革命の中で失われました。

箱を開けると懐かしい!
半分以上金メッキパーツ。
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昔はこのメッキパーツに心ときめきました。

塗装の手引きも昔のまま。
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こんなにきれいに塗装できるようになりたい!と思っていました。

手引きの通りに塗装すると、このような陽明門が出来上がるのです。
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1/80というスケールですので、このキットはとにかく陽明門の無数の彫刻を可能な限り再現してあります。フジミの底力を見るようです。

発売はなんと1967年。今から約50年前です。当時の職人さんの仕事に今向き合っていると思うと、なんとも言えない感動があります。

説明書もそのまま。
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夫々(それぞれ)なんて漢字で書くことなんて今はありませんから一瞬ぎょっとします。
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旧仮名づかいもあり。
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各ページに、豆知識形式の解説があり、陽明門について学べます。
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開発した方たちは、学術模型に準ずる精度のものを作りたかったのだろうと感じます。

そんなこのキットに敬意を払いつつ、今回は塗装に全力を投じます。

もったいないですが、金メッキは全て剥がします。剥がし方はパーツを溶剤にドブ漬け→キッチンハイターに一晩漬け込みです。

メッキの剥がし方は色々紹介されていますので、検索してみてください。

ただ、陽明門のメッキは、イエローの塗装が溶剤(ラッカー系薄め液)に漬け込んでもなかなか落ちず、二時間くらい漬けてみましたがそれでもダメでした。とにかくハイターに入れてみるかと、ハイターを二倍ほどに薄めたものに一晩漬けてみると、ほとんど剥がれてくれました。

メッキを剥がしたパーツ。思いもしなかった様々な成型色が現れました。
屋根の塗装もラッカー系の薄め液で剥がしました。
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仮組してみたところ。
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これからパーツ整形ののち、塗装に入ります。