私は集中力が長続きしない性格で、大作を作るときはだんだん甘くなったりしていきます。そこで、いくつかの作品を並行して作ることで、気分転換ができ、気持ちが保てることに気がつきました。
豊臣大坂城の完成までにはいろいろ副産物が出ると思います。
副産物の第一段は西本願寺の飛雲閣。
当然全てプラ材からのフルスクラッチです。スクラッチではなくフルスクラッチ。初めての経験ですが、フルスクラッチはいつかは経験しないといけないと思っていました。
年末に東博の資料室から図面と写真を複写してきました。
このまま立体化できそうに思っていましたが甘かった。それぞれの図面が微妙にスケールがかみ合わないのです。
立面図を基本に、断面図はその都度計算し、製作することにしました。
立面図も三方向しかなく、裏側はありませんので、平面図や写真から推定するしかありません。
三層目の摘星楼から作ります。裏面(南側)および西側は武者壁になっています。0.2mmのプラペーパーを切り出して壁の芯材に貼り付けます。