雪の清水寺③完成しました。 | 城郭模型製作工房

城郭模型製作工房

城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

昨夜はちょっと意気消沈気味でしたが、どうにか完成と言えるレベルに持ってきました。

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本物はこちら。
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これは模型。
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おお、寒。
模型は時になかなか思い通りにいってくれません。それをどうにか挽回していくことは試練のようでもあります。

細かい部分には粗がありますし、研究課題は山のようですが、雪の感じは出せたと思います。
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ちょうど曇り空で雪雲みたい。
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写真だと飛んでしまうのですが、落葉した樹木はすべてオランダドライフラワーを塗装したもの。かなりの量を植え込みました。
このオランダドライフラワーに今回は手こずり、全く強い線が出てくれずスカスカなのです。もうそうなるとできることとといえば細かい陰影をできるだけ増やしていくしかなく、細かい植栽を増やして密度を高めました。
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雪は半分モーリンの雪職人、半分は塗装です。
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境内の建物。ご覧の通りかなり大雑把なスクラッチ。
ただ、朱色だけはこだわっています。
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清水寺は行くたびにどこかが修理中で、景気良く真っ赤になっていくので飽きさせませんが、この鮮やかな朱を出すのはけっこう難しい。スケールが400分の1なので、ちょっと赤が多いだけで赤みが強く出てしまいます。今回はさらに周りが雪の白なので、そのことも考えて色決めをしました。

本堂の方も雪とのコントラストや雪中の空気感を考えて実際より濃いめに塗装しています。
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ライトアップ。もう完全におまけ機能。本堂の中にも入れるべきでしたね。
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日本はマイナスの美学。不要なものはできるだけ省いて、と思っていましたが、境内がスカスカだったので、胎内巡りの随求堂と北総門とその土塀だけ追加しました。実際には随求堂の隣と後ろあたりに中興堂など方形造りのお堂が2棟ほどあるようですが。
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この随求堂、上層の屋根が表は入母屋に唐破風と豪華な割に後ろは寄棟になっているようで、裏の妻にかかる費用を表の唐破風に持ってきたのかなと思ってしまう造り。結構面倒な造型を強いられました。
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境内は実際にはかなり起伏があります。随求堂は隣の経堂より一段低く、随求堂の北側はさらに一段低いようです。西門と三重塔の北側も参道で低くなっています。次回製作の折りには高低差も再現したいですね。
あとは境内には灯篭などがあちこちにあって、もっとごちゃごちゃしています。


上から見たところ。
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今年最後の作品です。
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