プレミアム姫路城を作ろう!⑤ベース完成 | 城郭模型製作工房

城郭模型製作工房

城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

少し間が空きました。
童友社の姫路城を作ろう!今回はベースの完成まで行っちゃいます。
完成形はこちら。
{3C2CF4C7-3E90-4254-AF6B-8CBB4D214063:01}



建物を建てたい!

今回、一回目に必要工具で言っていたものに追加がありました。すみません。
{9FD59F5D-2CF5-4040-851D-01939EC46B22:01}

マットメディウムとツヤありブラックの塗料。ツヤありブラックはフラットでも代用可能です。マットメディウムは緑地のパウダーの接着に使います。木工用ボンドを薄めたものでも代用できますが、マットメディウムのほうが断然便利です。小さなボトルもありますので、1つ揃えておいたほうがいいです。

地面の各部。
スミ入れ塗料もご紹介しましたので、石段にウォッシングしてみましょう。
石段部分にスミ入れ塗料を流して、余分なものを綿棒でふき取ると、縁に塗料が残ってより立体的になります。やり方は下に動画を載せています。

その次、石畳や舗装の部分に、ホワイトにニュートラルグレーを少し混ぜてライトグレーをつくり、塗りました。

{3DFC83B4-4C9C-4FEF-82C9-2D18ABC8655D:01}
{BCF4CF5F-534C-41C9-8C3A-D9D5DB35BD3F:01}

どこが舗装かは一応手元の航空写真などを見ましが、正確さを求める方は現地調査を…。
そのままでは綺麗すぎるので、ウェザリングマスターなどですこし汚してやると落ち着きます。

引き続き、周囲の化粧板と台枠の部分をツヤありの黒で塗りました。
{A088F390-55E5-4479-BCE0-1296EA9BFB22:01}

私はたいてい、周囲の化粧板部分は黒に塗ります。ここはお好みでいろいろ楽しんでください。
引き締まりました。

そして一大イベント、緑のパウダーがけ!
これでかなり情景が出ます。
キットにはパウダーが二色入っていますが、色が場所によってきっちり分かれているのも不自然なのでミックスしてしまいましょう。
{0929930F-2AC2-4776-A3E3-EA06E7DF1A8C:01}



緑に下塗りした部分へマットメディウムを筆で塗ります。
{F340CB73-57E2-4836-A856-1A2D03EACD8B:01}

指でつまんでふりかけます。
それから余分なものはまず落とします。パウダーには限りがありますので、もとの箱の中にトントンと落としてください。そのあと息を吹きかけて、さらに余分なものを吹き飛ばしてしまいます。あとできちんと掃除機をかけるか外でやらないと家族に嫌われますのでご注意を。
{F1F1B25D-106B-44CC-9125-0C0FCB058283:01}

広い面積は一度にマットメディウムを塗ると始めに塗った方から乾いてしまうので、塗った部分の半分くらいにパウダーがけをし、また塗り広げて…と順繰りにやっていくとうまくいきます。
{156F8D5A-C3B2-4E91-827F-26309362DBBF:01}

備前丸の緑地は、きっちり際が分かれてしまうとなんだか不自然なので、上から塗料をかける方法でぼかしています。やり方は下の動画をご覧下さい。
ちなみに、地面の色はフラットホワイト2、デザートイエロー1くらいの割合でまぜたものを水で二倍程度に薄めたものです。
{0AD7133E-A625-47DB-B1EA-41379755C5A4:01}

最後に同じ色を、他の土の地面にも塗って、色を均一にしました。
{8B80831E-B08B-45DC-B45C-666FC5B77F62:01}

簡単なウォッシングと備前丸の緑地のぼかし表現の動画です。↓↓

次回からはいよいよ建物に入りますが、ここまでで研ぎ出しの他、色の重ね塗り、パステルやウェザリングマスターでの汚し、ドライブラシ、ウォッシング、などなど、ごくごく基本的なテクニックをご紹介したつもりです。汚しのテクニックを総動員してしまったので、ちょっと汚なめのベースになりましたが(笑)、実際には今回はこれはやらない、とかいろいろ取捨選択をして製作しています。
みなさんも色々応用してやってみてください。

テクニックも大切ですが、テクニックだけで作るとどの城も同じになってしまうので、本物をお手本にすることを大事にしたいと思っています。石垣や地面の色も城によって違いますし、どうやったらこの色が出るかな、この質感になるかな、ということを常々試行錯誤しています。