アメブロのアクセス解析は水増しされているという話もありますが、解析を見てみると、画像ファイルなどへのクリックもカウントしているようで、要はブログ内でのクリック数がアクセス数となっているようです。ページ別に見ると、ブログトップへのアクセスがこの一週間で700ちょっとなので、1日に約100回の閲覧があるようです。
ありがとうございます。
さて。ごく初歩的なテクニックと最低限の道具で、童友社のプレミアム姫路城の作り方を連載しています。
今回は石垣の仕上げです。
タイトルが「ドライブラシについて」で、おい!ドライブラシしないと言ったじゃない!と思われる方もあるかもしれませんが、ドライブラシはプラモデル製作の、ごく基本的なテクニックなので避けて通れません。
ただ、私はお城プラモデルにはドライブラシをほとんど使いません。その理由はまた後ほど。
私がドライブラシの研究をしていたのは、ゴジラのガレージキット製作の時です。小学生高学年から中学生の時でした。
当時はゴジラブームで、ホビージャパン誌も毎月ゴジラの作例が掲載され、酒井ゆうじさん、山田卓司さんはじめ、錚錚たる方の作品が目白押しでした。
会社を経営している羽振りのいい伯母がおり、ねだって高価なガレージキットをたくさん買ってもらいました。私の模型製作の黄金期です。
ゴジラの体表はゴツゴツしていて、ドライブラシ塗装が必須でした。当時の私の作ったゴジラ↓
模型誌に載っているプロの方のドライブラシは、本当に繊細で、なかなか真似することができませんでした。
ドライブラシはその名の通り、筆につけた塗料を、極限までふき取ってカラカラにして、こすりつけて塗装する方法で、もとは油絵のぼかし技法だそうです。
使う筆はコシの強いものを。それをハサミで短く切って使う。こういったこともホビージャパン誌から学びました。
ドライブラシにも二種類あり、比較的塗料を残し、少し湿った状態でやるのをウェットブラシといいます。
それに加えて、土などの汚れの表現に、パステルを使用していました。
パステルを紙ヤスリや金網で削った粉を筆にとってこすりつけます。これもミリタリー系のプラモデルをはじめ、広く使われている方法です。広義のドライブラシに入るかもしれません。
パステルを紙ヤスリや金網で削った粉を筆にとってこすりつけます。これもミリタリー系のプラモデルをはじめ、広く使われている方法です。広義のドライブラシに入るかもしれません。
これに似た、もっとお手軽なものがタミヤから発売されていて、それが最初にご紹介した、ウェザリングマスターです。
ここまでをまとめると次の写真のようになります。
分かりやすいように、上半分だけそれぞれのやり方で別の色をのせています。ウェットブラシは塗料が多めに残っていますので、下の色を隠蔽してしまいます。その他は、下の色を残しつつ、上から違う色が乗っているのがわかると思います。
お城のプラモデルでも、屋根や石垣にドライブラシをしてある作例をよく見かけます。ヤフオクに出品してあるものも大抵ドライブラシが施してありますが、皆さんドライブラシの中でも少し塗料が多めのウェットブラシを使用してあるようです。ウェットブラシとドライブラシの難しいのは、塗料を均等に拭き取ることの難しさで、少しでもダマがあると、かすれ塗装になったり、せっかくの下地の色を隠してしまったりすることがあります。特に石垣はモールドが浅いので、このダマにやられると研ぎ出したモールドが一瞬でおじゃんです。
かすれ塗装になってしまうと、スケール感も不自然にってしまいます。私がドライブラシを使用しないのはまさにこのダマにやられるからで、要は下手なのです。特にスケールが小さくなると上手くいかないので、お城にはドライブラシを使っていません。パステルかウェザリングマスターを愛用しています。
ちなみに、プロの方の塗装ですが、リアル仏像のイSムさんの商品。
手元においてお手本にしていますが、本当に素晴らしいです。
全然上達しません。
前置きが長くなりましたが、プレミアム姫路城の石垣、仕上げに今回はタミヤのウェザリングマスターで色付けしました。
粉がのっているだけなので、最後につや消しのトップコートを吹きかけるときちんと定着しますが、今回はまだ地面まで行っていませんので、そのままです。
このあと緑のパウダーがけや地面の塗り分け、周りの化粧板や台の部分を塗装すれば土台はひとまず完成です。