さて、昨日に続き、石垣ですが、研ぎ出しはうまくいきましたか?このプレミアム姫路城、新金型の割に石垣の溝が浅いようですが大丈夫なのでしょうか。
今日は少しずつ色入れに入っていきます。
今、石垣全体が黒っぽく、また石のアウトラインが黒々と際立っていると思いますので、これをマイルドにしていきます。
「バフ」を水で薄めたものを石垣全体に思いっきり掛けます。これも動画が早いのでこちら
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コツは思いっきり塗料を水で薄めてください。乾いた時に濃く出た色を薄くするのは難しいですが、薄いものを濃くするのは簡単です。何度か重ねればよいので。
乾くとこんな感じ。
塗料を掛けたばかりはの時は薄く見えても、乾いてくるとだんだん白くなって来ます。色がのってないんじゃ?と心配になっても、完全に乾くまでは判断をしないこと!水を使っていますので、乾くのに時間がかかります。焦らず待ちましょう。
もし薄すぎたら、もう一度掛けます。
次に、さっき使った薄めたバフの残りに、少しだけニュートラルグレイを混ぜて色味を変えた薄め塗料を作ります。
それを使って、ランダムに石を塗り分けていきます。
ポイントは地色(今回はバフ)を基準として、ほんの少ししか色を変えないことです。あまりに違う色目をのせると、コントラストが大きすぎて不自然になります。私は地色にほんの少し、別の色を加えて塗り分けをしています。
それと、この塗り分けのときも、必ず水で薄めること。原液の塗料を塗ってはいけません。
上の写真のように、一色違う色目の石が加わっただけで、かなり表情が変わります。色目を変えるのは、私は多くて三色まで。
このあたりはみなさんそれぞれの感覚で工夫してみてください。
今回は最後にもう一度全体に、今度はデザートイエローを薄めたものを掛けました。
ちなみに、この研ぎ出しと薄め塗料での色掛けは『築城指南書』の松本城の作り方のところで紹介されています。それの受け売りじゃん!と思われる方もおられるかと思いますが、この本が出版される前に、私が忙しくなって挫折したブログ「徒然模型制作所」で紹介していたやり方です。意気込んで「制作」なんて字を使っています。その画像がこちら。
『築城指南書』(2009年)が出版された時、同じ松本城だったこともあり、僕のやり方がパクられたー!とか思っていましたが、そうではなくて、研ぎ出しはみんな思いつく、簡単な技法だという事です。
石垣まだまだ続きます。