全日本模型ホビーショーとか | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

渋谷の東急ハンズの模型フロアに、モデルグラフィックスの9月号に掲載された童友社のプレミアム姫路城が展示されていました。高橋浩二さん作です。
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驚いたのが屋根の表現。屋根瓦の目地漆喰を塗装で表現してあります。
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プロの技に感嘆。
技術というのはできる人にはできるけど、できない者にはできない、というものでして、しかも出来る、できないに関わらず、見る者には一目瞭然に伝わるという残酷なものであります。
スキルアップに向けて頑張らねば、と心新たに。

あとやはり、プロの方は仕事が丁寧です。ドライブラシのほんのり加減とか、絶妙です。

時間ができたので、ちょうど開催されていた全日本模型ホビーショーにも足をのばしました。
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すごい熱気。
今度製作予定の、興福寺五重塔のサイズ感を実物でみたかったというのもあり、まずはウッディージョーのブースへ。
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ありました。作りかけの薬師寺東塔もちょうど並んで展示してありました。
ついでに石山寺多宝塔。
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東塔、多宝塔は持ち送り部分の斗栱や丸桁を受ける三斗が、斗と肘木が一体成型だったりするのですが、興福寺五重塔は全ての斗と肘木が別パーツになっており、再現度抜群です。
そしてやはり巨大。やる気になってきましたが、製作には年単位かかるのではと読んでいます。

ついでに。
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重厚感では小林工芸に負けますが、姫路城。
曳家工事で話題の弘前城。思っていたよりコンパクト。ベースを作り直して植栽にこだわったら素敵になりそう。

童友社のブースにも立ち寄りました。
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童友社の箱に載ってる完成写真の実物がずらり。
ブースの社員の方に今後新金型の予定など無いかと聞いてみましたが、採算が、ということで予定は無いとのことでした。

あと建築関係ではさんけい。
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紙製です。最近はスタジオジブリのものをたくさん開発しています。油屋こんなに大きいんだ!とビックリ。
古建築模型の会社だけあって、城の造形もいいのですが、なぜか天守のみ。姫路城も松本城も彦根城も、直接天守に付属している付櫓、小天守までやってくれればと思うのですが。

他にも色々見てきましたが、刺激を受けました。

丁寧な仕事を心がけます。