松本城【当初計画復元②】 | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

豊臣系城郭ということで、松本城の当初計画の天守の姿を復元しております。

前回天守の形はできましたので、今回は足駄塀を作ります。

松本城といえば、あの赤い木橋を思い浮かべる方も多いとおもいますが、あれは近代の設備で、もとは橋はありませんでした。明治の始めの絵図には足駄塀が描かれています。
足駄塀は他に類例の少ない設備で、堀を区切る塀のようなものです。中世城郭の乱杭の発展したものとも言われます。

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(『[歴史群像]名城シリーズ⑤松本城』より)

水堀に杭を打ち、横木を渡し、その上に板張りの塀をつくったもののようです。
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同じ方法でつくります。

横木を渡し板塀を設置。
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塗装。こんな感じでしょうか。杭が太すぎた気もします。
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天守の塗装も仕上げ段階です。今回は、復元情景模型にしてみようと思い、質感ある塗装をしてみました。
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水面がまだ安定していません。

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細部の修正をして完成です。