大阪城 | 城郭模型製作工房

城郭模型製作工房

城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

豊臣大坂城の本丸全景は、しばし中断しています。
資料を取り寄せている最中です。せっかくですので、表御殿は千畳敷を再現したいのですが、詳しい考察が載っている資料が手元に無いのです。そもそもきちんと考察をした方があるのかも不安です。
明国皇帝からの冊封使を迎えるために建てられ、慶長伏見地震で倒壊し、再建されたということは間違いなさそうですが、一次資料からの論考を読みたいところです。

資料が揃うまでの間に、大阪城を作っています。細かいことは気にせず、情景模型として気軽に作っています。
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童友社のjoyjoy大阪城を使用。本丸のかさ上げをして、山里丸から極楽橋まで再現します。

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いつものごとくプラ板で石垣を囲います。
平面は図面を元にしましたが、高さはきちんと再現できていません。山里丸はもう少し高いようです。
極楽橋まで入れたかったので、全体を縮小しています。天守は実際からすると、ちょっと大きすぎです。

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石垣を彫り込んだあとスミ入れ。

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航空写真やGoogleearthをもとに緑地部分をクレイ粘土で少し盛り上げ。

次回は一気に完成まで行きます。

技法など参考にさせてもらい、また、いつも刺激を受けております、リハビリモデラーさんのブログ「お城プラモ築城の道のり」では、現在、徳川大坂城の製作を進めておられます。山里口門から姫門、帯曲輪から天守にかけてを再現しておられますが、何度も現地で取材され、あらゆる図面をもとに、縄張りはもちろん、標高、石垣の角度、おそらく階段の段数まで忠実な模型を作られている最中です。私は高低差はかなり大雑把ですし、簡単にアレンジを加えたりしてしまうので、身につまされます。更新を楽しみにしております。