年始にこんな映画を見ていた私は不謹慎かもしれない・・・

 

「日本沈没」(1973年日本)

 

リメイクもされているみたいだけどあえて昔の映画。

ベストセラー小説の映画化で有名だけど初めて見た。

50年以上前の作品とはいえ、その後何度も大地震に襲われている日本なので単なるSFとかフィクションとは思えない内容である。

藤岡弘が若い(やっぱり顔が濃い)、総理大臣役の丹波哲郎が渋い。

日本海溝で何かが起きていると調査する人たち。

学者は地殻変動で日本列島が沈んでしまうと言っている。

各地で火山の噴火や大地震が起こって大惨事になるのだが、昔の映画なのでCGではなく特撮。

いかにも模型なのだが、それがかなり頑張っている感じ。

 

日本列島が沈没するかもしれないので秘密の計画が立てられ、オーストラリアに500万人移住させるとかいう話し合いが各国で行われる。

謎の老人の家に学者がやってきて日本人を存続させるための計画を練っていて、日本国民を他国に分散させて新しい国をつくるなどいくつかの案があった。

しかし最善は「何もせず日本列島とともに沈んでしまうことだ」・・・・

 

アメリカの学会でも日本列島が1年以内に沈むと発表され、国連でも日本人の受け入れについて会議が行われる。

次々と日本から脱出する人たちがいるが、総理大臣は全国民の移住先をなんとしても見つけようとする。

漁船で朝鮮半島に渡ろうとする人たちに「不法入国になる」と警告するのは時代だなあ・・・私ならヨーロッパかカナダに移住したいな(爆)

 
実際にこんなことが起こり得るのか?国民を脱出させたらそれで問題が解決するわけではないだろうけど、こんな責任感のある総理大臣がいてほしいと思ってしまった。
昔の映画ならではの大仰な演技と特撮の模型が気になるけど、そこも味がある。

 

現実には日本列島とともに沈むことなく、災害が起きても日本人全員で頑張って乗り越えていきたいものです・・・・