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空を見上げたら、見えるのは雲。

その先が見たいのに、私には見えない。

どこまで高く上がったら見えるのか、私には想像もつかないけれど、

高い所から見るこの世界は、小さな丸。


その小さな丸には数え切れないくらいの命が存在していて、

私が見たこともない生き物がたくさんいる。

聞いたことのない小さな声と、

驚くほどの大きな声、

ずっと聞いていたい声。

数々の音がこの世界にあるんだと実感できるかな。


見上げた空の先にあるのは、音のない世界?

行ってみたい。

でも、音がない世界なんて想像もつかない。

音がないのは絶望なのか、または、苦痛のない世界なのか。


澄んだ青の中にある、白い雲の上に、誰かが存在しているように思える。

神様なのか、炎が消えてしまった命なのか、

それとも見たこともない、何かなのか。

分からないことが、神秘的。

神秘的なのが、なぜか怖い。

知らない世界に目をつぶって飛んでみよう。


果てしなく遠くまで旅を続けるために、

また、空へ向かう。

白い雲、真っ青な空、そして、その先まで。


ずっと遠くまで行くと、真っ暗な世界。

待って、そこまで行くの?

と、私のそばから声が聞こえる。


小さな声が私に言う。

「消えちゃだめだよ」と。


知らない場所に行ってみたい。

例えば、誰もいない場所。

誰にも、邪魔されず、たった一人で静かに過ごせる場所。

山奥にこもるのもありかもしれない。

できれば寒くない方がいい。

寒いと、一人になるのが怖いから。


山にのぼるなら、探検してみたい。

私が見たことない世界が、広がっているはず。

鳥の声があちらこちらから聞こえてきて、きっと聞いたことのない声も聞こえるはず。

遠くまで行ったら、出したこともない大きな声で叫んでみたい。

私は今、生きているんだ!って、強く実感できるはず。


一人だったら、楽しいこともあると思う。

束縛もないし、誰の目も気にせずにいられるもの。

一人だったら、一人だったら。


でも、私、笑うことが出来るかな。

行ってみたい場所へ行って、一人の空間で、一人の時間を見つけて。

どうやって笑おうか?

どうやって楽しもうか。

一緒に笑ってくれる誰かがいないということが、こんなに寂しいだなんて

想像もしなかった…


って、きっと思うはず。


だから、行きたい場所へは、あなたと行きたい。

ひとりなんか、嫌だよ。


子供の頃、夢を見ることが許されませんでした。

育った環境上、どうしても夢を見ることが出来ませんでした。

周りのお友達といても、やはり他人で、

人の温かみを知る時間がありませんでした。

誰かに甘えることも出来ず、

寂しいとも言えず、

なぜ、自分が存在しているのかばかり考えていました。


いじめられていたとか、差別を受けていたとか、そんな問題ではありません。

育った環境が、あまりにも悲しく寂しい環境でした。


だから、私は、子供の頃、夢を見たことがありません。

どんなに大きくなっても、当たり前に生きていれば

それが成れの果てだと思っていました。


大きくなったら何になりたい?と聞かれるのが、心からの苦痛でした。

親からもらう愛情もあったのだろうけれど、

私が受け取りませんでした。

家族なのに他人のようで、本音を話す事もできず、

こうして、ただ大人になっていくのかと、時間の経過だけを追っているような日々。


そんな経験が、みなさんはありますか?


きっと、殻に閉じこもっていただけの私。

どうすれば、人に自分の気持を伝えられるのか分からなくて、

随分悩んだけれど、

今になって、ようやく、それが出来るようになりました。


人を作るのは環境です。

周りの人の優しさに触れたり、逆に、人の冷たさを知って、

初めて大人になると思うんです。


今の私があるのは、これまでの環境のおかげ。

今は、断言できます。


辛かったことや、乗り越えられなくて、生きているのが辛かった時期もあったけど、

それは、誰しも通る道。

諦めるくらいなら、もっと他に出来ることがあるように思えてなりません。


夢を見るのは、遅くてもいい。

どんなに年を取ってからでも良い。

夢に、早いも遅いもないんです。

だから、経験してみたかったこと、やり残したこと、思い残している気持ち。

全部、夢として閉じ込めてないで、開放できたらいいなと

私は思います。


私の体をつたう葉のように、少しずつ覆い尽くす夢。

私の夢は、私だけが叶えられる夢。

誰かが実現するのではなく、私が叶えるの。


どこまでも、どこまでも、拡がっていく。

夢がひとつ叶うたびに、もっと伸びる。

そして、また私を覆い尽くす。

終わりがない。

ずっと終わらない。


私のくもった心の中を、どんどん覆い尽くして。

そしたら、私は、きっと解放される。

澄んだビー玉のように、透明で、遠くまで見透かすことが出来るようになる。


私を覆う蔦は、あなた。