乳用のザーネン種の仔ヤギを2頭迎えたのは2年前、2022年の初夏。

ヤギチーズ作りを夢見て始めたブログは、すぐにストップしていた。

なぜって、怒涛の毎日を過ごしていたから。

 

母ヤギから離した仔ヤギたちは、日が昇ると同時に大声で鳴いてくれた。

薄明りの早朝、ヤギの一鳴きで布団から飛び起き、寝巻のまま小屋へダッシュ。

覚醒しない頭、草履履き、途中転がりそうになりながら小屋へと向かう。

到着すると鳴きやむ。餌を与え、掃除をしてから母屋に戻る。

 

敷地が広い田舎家だったとはいえ、そこそこ住宅が集まっている地域。

何せあんな早朝から大声で鳴かれたらご近所迷惑も甚だしい。

たまに早朝から草刈り機の音を鳴らす人もいたが、ヤギは毎日なので放ってはおけない。

 

食べる餌の量も半端なかった。

以前からトカラヤギを飼育していたが、ザーネン種の食べる量といったらとんでもなかった。

そこらじゅうの草を手あたり次第、そして日中ずっと食べ続ける。

 

飼育場所は100坪ほどしかなくすぐに食べつくしてしまったので

隣の300坪ほどある空き地を利用させてもらいロープで連れて行った。

休みなく動き回り食べ続け、ロープが引っかかりグルグル巻きになっていたりするので

しょっちゅう気にかけなくてはいけない。

雨の日用の餌にと、時間があれば私も藪に入って草を刈っていた。

 

子無しパート主婦だった私は、割と時間的に優雅に暮らしていたのだが、

その頃はもう早朝飛び起きてから夕飯を作り終えるまで、ゆっくり座る時間もなくなっていた。

当時急に発症した紫外線アレルギーは、今思えばストレスが原因だった。今は全くない。

 

その年の8月、すごい山の上に引っ越した。

そこはヤギがいくら鳴いても迷惑にならない。

餌も豊富にある。すばらしい解放だった。

 

2022冬 ペットのトカラヤギたちと雪だるま

北アルプスを眺める