みちのく仙台ORI☆姫隊の芸術の女神
SEIKAです。
気づいたら、もう2020年の8月も後半戦に入っていました😭
暑い夏には、怖い話で涼みたい😁
SEIKAは、ホラーが大好き💙
Ameba Blogで
「納涼ORI☆怪談」
怖い話シリーズをやります
怖いのが苦手な方は気を付けてください。
第1回話
💀💀💀💀💀💀
「ハードル走」
とある若い小学校男性教師Aさんが体験した怖い話。
Aさんは教員試験に受かり、晴れて、憧れの教師という仕事に就くことができた。
初めて勤める学校で、
周りの人や環境に慣れてきた頃。
ついに、教師として避けては通れない、
夜の校舎見まわりと鍵閉めを任されることとなった。
学校のそばには墓地があることや教師が夜の見まわりで体験する幽霊体験をテレビで聞いたこともあり、
真っ暗な校舎をライト１つで歩いてまわるのは、余計に怖かった。
Aさん「ここもよし。あとは、体育館だな。」
教室がある校舎の方を先に終え、
最後に体育館を見まわって終わるところだった。
「カシャンカシャン」
体育館の奥の方から不気味な物音が聴こえたのだ。
侵入者がいると思ったAさんは、聴こえた方向に、届く少し大きな声で呼んだ。
Aさん「誰かいるのか？」
「……」
返事はなかった。
「空耳か」
この辺は森も近いから、小動物も来るのかもしれないし、風でちょっとしたものが倒れたりしただけだろう。
と思いながら、
体育館倉庫の鍵閉めをしようとしたその時。
「カシャンカシャン」
またその音が聴こえたのだ。
近くで聴こえたので、音の正体は何となく
陸上競技で使うハードルが倒れる音だと分かった。
「倉庫の.....中...か？」
どうやら体育館倉庫の中から音がする。
Aさんは恐る恐る倉庫を開けると、
倒れたハードルとそのすぐ横に、
男の子が立っていた。
Aさんは怖くてうつむいたまま、ハードルや男の子の足元しか見ることができなかった。
「どうしたんだ？今は夜の12時だぞ。
ずっとそこにいたのか？早く家に帰りなさい！」
男の子は黙って立っている。
しばらくして男の子は言った。
「どうして僕は飛べないの」
Aさんは男の子の言うことを聞かず、
早く家に返そうと、手を引こうとした。
下の方しか見れなかったAさんは、
そこではじめて顔をあげた。
すると、
男の子には上半身がなかった。
Aさんは声にならない悲鳴をあげ、
急いで体育館を走ったのだった。
翌日、昨日あった出来事を先輩教師に話すと、先輩教師は言った。
「お前も見たんだな、男の子。」
どうやら他にも見たことのある人がいたらしい。
「昔、体育の授業でハードル走をやった時のこと
そのときの教師がハードルを前後反対に設置してしまったらしく、
飛び越えようとした男の子が頭を打って怪我をしてしまった。
見たのはその男の子だ。」
下半身だけだった男の子。
そのハードルを飛び越えるために、
今もずっと1人で練習をしているのかもしれない。
※このお話はフィクションです。
SEIKAが作ったお話です。
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