前田浩明のラボ (別室) -8ページ目

前田浩明のラボ (別室)

オリジン生化学研究所 所長
ただいまコーヒーブレイク中

ネバネバ食品って本当に元気のモト・・・?

 

疲労気味の時にネバネバ成分を多く含む食品を食べると

元気が出ると言われています。

 

ネバネバ成分は、

納豆・オクラ・山芋・コンブ等発酵食品や

野菜、海藻などの様々な食品に含まれています。

 

果たしてそれらの食品は

イメージ通りの力を持っているのでしょうか?

 

今回は食品中のネバネバ成分に焦点を当てて

そのイメージを検証してみたいと思います。

 

食品中のネバネバ成分は、

全て同じ化学物質ではなく働きも異なっています。

 

代表的な4つのネバネバ食品について、

その成分と作用を記載し

一般的に持たれているイメージと比較してみましょう。

 

 

Ⅰ 納豆

納豆のネバネバ成分はポリグルタミン酸という成分で、

アミノ酸の一つであるグルタミン酸が集まったもの。

 

これはたんぱく質に近い成分です。

 

このポリグルタミン酸は、

胃壁を守ったり

腸管の老廃物の排泄を促進する働きがあります。

 

納豆のネバネバは物理的に胃腸を守る働きを期待することができますが

特に納豆のネバネバを食べることで元気がでるということはないようです。

 

 

 

Ⅱ オクラ

オクラのネバネバ成分は、ムチンとペクチンです。

 

ムチンは植物だけでなく、

動物の分泌する粘液のほぼすべてに含まれています。

 

口腔、腸、胃などの消化器官や

目の裏の粘膜はすべてムチンで覆われています。

 

ウナギやその他魚類のヌメリもムチンです。

強い保湿性があり、粘膜を保護しています。

 

食物としてムチンを摂取することにより、

胃壁を保護し、傷ついた粘膜を修復することが知られています。

 

オクラにはコレステロールや血糖値を低下させる作用が報告されていますが、

これらの作用は主にもう一つのネバネバ成分であるペクチンによるものと考えられます。

 

 

次回へ続きます。

お楽しみに!

 

 

農学博士 前田浩明

 

 

 

 

ゴールデンウィーク休業が終わり

弊社は本日より営業しています。

 

自粛要請が延長になったことから、

引き続きテレワークを中心に営業してまいります。

 

何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

医療関係者の方々をはじめ、

物流関係の皆様、

インフラに関わり現場の最前線でご活躍されている皆様に

心より感謝申し上げます。

 

 

オリジン生化学研究所

 

 

トマトは南アメリカ・アンデス山脈高原地帯原産のナス科の植物です。

食用の歴史は比較的浅く、

一般的な食物となったのはヨーロッパで18世紀、

北アメリカでは19世紀に入ってからです。

 

日本で食用として利用されるようになったのは明治以降で、

本格的に日本人の味覚に合う品種が育成され始めたのは昭和に入ってからです。

 

トマトは生食として摂取されるとともに

ジュース、ケチャップ、ソース、ピューレ、ドライトマト等の加工食品として

圧倒的に大量に消費されます。

 

トマトにはリコペンが多く含まれていることは報告されていましたが

リコペンがビタミンAの供給源とはならないことから、

栄養学的評価は高くありませんでした。

 

しかし、食物機能の研究が進み

リコペンは、βカロチンより高い抗酸化作用を持つことが明らかにされました。

 

抗酸化作用は生体防御作用の一つであり、

動脈硬化抑制作用、老化抑制作用等の報告があります。

 

トマトは調味料としての需要が高まり、

野菜の中では世界的に突出した消費量です。

 

これだけ人気があるのは、

やはりニンジンと同様に消費者が身体に良いと感じる何かを

評価しているのではないでしょうか。

 

リコペンの食物機能について

さらなる研究が進むことを期待しましょう。