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前田浩明のラボ (別室)

オリジン生化学研究所 所長
ただいまコーヒーブレイク中

 

健康志向の高まりを受けて

ヨーグルトの人気が高まっています。

新型コロナウィルスの影響もあるかもしれません。

 

2019年の一世帯あたりのヨーグルトの年間支出金額は13,157円でした。

(総務省調べ)

世帯主の年齢が上がるにつれ支出金額も多くなり、

一番多い年齢60歳代は14,268円。

一番少ない年齢39歳以下では9,732円という調査結果が出ているようです。

 

この結果は14年の調査と比べると、

全ての年代で支出金額は増えている結果となっています。

 

ヨーグルトは明治20年代に「凝乳」の呼び名で

牛乳の残りを利用した整腸剤として販売されています。

有名なものでは1912年に「ケフィール」という滋養食品が開発されています。

 

 

市販のヨーグルトは、

プレーン、ドリンク、フローズン、パウダーと様々な形状で販売されていますので、

目的に合ったタイプを選び食すと良いでしょう。

 

ヨーグルトの起源はヨーロッパ、アジア、中近東・・・様々な説があり

およそ7000年前とされています。

 

イリヤ・メチニコフ(微生物学者で1908年にノーベル生理学・医学省受賞)が

ブルガリアを訪れた際にブルガリア人が長寿であることを発見し

その原因を現地の伝統食品である「ヨーグルト」にあるとし、

ヨーグルト不老長寿説を発表しました。

 

ヨーグルトに含まれる乳酸菌には、

免疫システムを調整しアレルギーを抑制・緩和する効果があるとされています。

 

花粉症やアレルギー、整腸、美肌効果、様々な報告があります。

 

ヨーグルトを直接食べる以外に料理に使用するなど工夫をして

摂り入れるように心がけたいですね。

 

 

オリジン生化学研究所

前田 浩明

 

 

 

 

 

 

秋の味覚の王様、さつまいも

その栽培の歴史は、

紀元前800~1000年頃の中央ア ンデス地方に始まります。

 

スペイン人やポルトガル人が東南アジアへ持ち込み、

日本へは1600年頃に琉球(沖縄県)を経て薩摩(鹿児島県)へ伝えられ

やがて本州全土に 広まりました。

 

さつまいもの生産日本一は、ご存じのとおり鹿児島県です。

1705年に山川(現在の鹿 児島県指宿市)の船乗りであった前田利右衛門が、

琉球から持ち帰ったさつまいもを栽培し たのが、その始めとされています。

 

 

さつまいもは食物繊維を多く含み、

100グラムあたりのカロリーはお米に比べて少なく、

カリウムを多く含むため、健康・美容食としても注目されています。

 

品種は多くありますが、特に鹿児島県で栽培されているものに「紅さつま」があります。

鹿児島の気候に合った地方品種で、ホクホクした食感で甘みが強いのが特徴です。

また種子島 で栽培されている安納芋の品種に「安納紅」があります。

皮が赤くて水分を多く含み、しっ とりとした食感と高い糖度が特徴です。

 

江戸時代中期に「青木昆陽(あおきこんよう)」という人物がいました。

江戸日本橋(現 在の東京都中央区)の魚屋の一人息子として生まれ、

後に第8代将軍吉宗の命で蘭学を学びました。

 

吉宗は享保の飢饉をきっかけに、

麦やイネなどの不作に備えるため、昆陽にさつまいもの試作を命じました。

そののち関東地方を中心に、さつまいもの栽培が普及し

その後に発生した大飢饉では多くの命が救われたと伝えられています。

 

昆陽がさつまいもを試作した地のうち、

幕張(現在の千葉市花見川区幕張)では昆陽神社が 建立されていて、

昆陽は「芋神様」として祀られています。

 

また房総半島の九十九里町には、

 「関東地方甘薯栽培発祥の地」の碑が建てられています。

 関東地方では、茨城県や千葉県がさつまいもの生産地として名高いですが、

埼玉県の川越市でも盛んです。

 

川越市一帯では1715年に栽培が始まり、

「川越イモ」として名を馳せ ています。

当時の江戸では、甘くて安い庶民の味として焼イモが大流行していたそうです。

 

水運にも恵まれた土地柄から、

江戸向けのさつまいも栽培が盛んになったといわれ ています。

 

表題の「栗(九里)より(四里)うまい十三里(九里+四里)」は、

当時の焼き芋屋の有名な宣伝文句です。

 

一説には、川越は江戸から十三里(一里は 4km=52k m)の

距離にあるからとも言われていますが、定かではないそうです。

 

 

食は快楽の一つです。

美味しく楽しく食べることも大切ですが、

食べて元気になることは 究極の快楽だと思います。

 

我々高齢者は、節度と知性をもって食卓に向かい、

フレイル(加 齢による虚弱)を防ぐ攻めの食養を心掛けましょう。

 

そして「老年的超越」を高め、

 ヒトとしての尊厳を維持するのも老年の美学だと思います。

 

 

オリジン生化学研究所

所長  前田 浩明

 

 

 

 

上野駅にほど近い上野公園の不忍池(しのばずのいけ)は、

蓮の花の名所として知られており、浮世絵にも描かれています。

 

いまから約70年前、

千葉市にある東京大学の農場で蓮の実が発見され、

同大学の大賀一郎博士が、発芽させることに成功しました。

 

調べたところ、この実は2000年前の弥生時代のものと推定され、

発見した同氏にちなみ「大賀蓮」(おおがはす)と名付けられました。

 

蓮の持つ強い生命力に驚かされます。

蓮は神秘的なピンク色の美しい花を咲かせます。

 

 

 

地下茎である「れんこん」は古くから食されてきました。

れんこんには複数の穴が開いています。

この穴を通して「先が見える」「見通しがきく」ことから、

縁起物とされてきました。

 

種が多いことから「多産」や「子孫繁栄」の象徴とも言われ、

北陸の加賀地方では、江戸時代かられんこんが栽培されてきました。

 

その始まりは、加賀藩五代藩主の前田綱紀が金沢城内に植えたものとされており、

主に薬用に使われていたと伝えられています。

 

 

 また、九州の熊本県では、

 麦みそに和からしを混ぜてれんこんの穴に詰めて揚げた

「からしれんこん」が、郷土料理として有名です。

 

 禅僧の玄宅が、

 病弱だった熊本城主の細川忠利に

 造血剤として食べるように勧めたのが始まりという説があります。

 


 このように、れんこんは古くから滋養強壮剤としても供されてきました。

 

 れんこんに含まれるタンニンにコレステロールを減らす作用が、

 また、胃潰瘍や十二指腸潰瘍にも効果があるとされています。

 

れんこん以外にも、

 

人間の健康維持に欠かせない作用をもつ食品が多くあります。

これらをバランス良く摂取することが大事です。

 

 

 

 

 

新型コロナウイルスの感染拡大が未だ止まりませんが、

 

 

 

仮に感染したとしても重症化させないために、

日ごろの健康維持が大切です。

 

 普段から自然の恵みいっぱいの食べ物を多く摂るよう心掛けたいですね。

 

 

 

オリジン生化学研究所 所長(農学博士) 前田浩明