インド洋のモーリシャス沖で貨物船が座礁し、
燃料重油が流出した事故で
重油の回収除去作業が続いていますが、
現地での環境保全などを目的に支援策が実施されています。
サンゴ礁やマングローブ林を保護する為、
産学民の連携により、マングローブやサンゴ礁の保護育成などの研究支援を実施。
また自然回復のための基金を設立し、
商船三井は10億円の拠出をすると発表しました。
地域社会、産業への貢献として
日本発着、商船三井客船の「にっぽん丸」でモーリシャス寄港クルーズも実施されます。
植物も動物も海から産まれ
気が遠くなるような長い時を経て陸に上がってきたわけですが、
中には変わった植物で陸から海へ戻る変わった植物がいます。
それは、マングローブと呼ばれる植物群です。
熱帯から亜熱帯の海水から、やや塩分濃度の高い海水域に繁茂しています。
私はマレーシアのランカウイ等、インドネシアのバリ島、台湾の淡水、
石垣島のマングローブ林を観察した事があります。
どの地域でもマングローブの枯葉がさりげなくユラユラと漂っており、
「熱帯の常緑樹にも落葉現象があるのかな?」と
不思議に思っていましたが
ランカウイ島のガイドから感動的な話を聞きました。
マングローブは吸い上げて余った害になる塩分を特定の葉に集めて
その葉を枯らして生き延びているとのことです。
一つの個体の生命を守るために
何枚かの葉が犠牲になるのです。
一体、そのローテーションはどうなっているのでしょう。
人間の世界なら、その枯葉の立場になっている人間は英雄です。
なんと切ない生命のドラマでしょうか。
陸上から海上に流れた種が干潟で芽吹き、
何とか生きようとして身に付けた仕組みにしてはあまりにも切なすぎる気がします。
今後は海水で植物を育てることも可能になり、
砂漠を緑にすることもできるでしょう。
世界の足並みが揃わないCO2削減策より
この技術の開発の方が手っ取り早いかも知れません。
燃料重油による汚染の法的責任は船主が負うのが原則とされていますが
自然環境への深刻な打撃が懸念されています。
小生はせめてマングローブ林を増やし、
台風による陸の浸食を防ぐ運動に協力したいと思います。
オリジン生化学研究所
所長 前田 浩明













