第22回NHK全国俳句大会入選句の自解(3) | 俳句のとりな

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コンクールに応募する際に、最後まで迷う句というものがあります。

 

そうした場合は、初案に戻るのがよいと言われていますが、本当

に、それがよいのかどうかというと、確信が持てないのが現実です。

 

要は、結果次第ということになるのですが。

 

次の句の、下五の初案は、「日曜日」。

 

・ぬか床のにほひ涼しき休肝日
 (入選)

 

「日曜日」では、当たり前で、季語の「涼しき」が活きないように思い、
「休肝日」としましたが、かなり世界が限定されてしまいました。

 

「日曜日」は、よく使われる措辞ですが、「日曜日」でよかったのでは

ないかと、今でも思われます。

 

しかしながら、「休肝日」だから面白いので、「日曜日」で入選までい

けたかどうか。

 

次は、お布施をちり紙にくるんでいる景。

 

お金を「誠意」と措いたところが認められたものと思われますが、悩

んだのは、「つつみて」。

 

・ちり紙に誠意つつみて生身魂
 (入選)

 

初案は「くるみて」でした。


言葉のニュアンスでは、「くるむ」よりも「つつむ」のほうが、丁寧に思

われ、推敲し直したもの。

 

どちらも同じような意味合いですので、評価には反映されないかもし

れませんが、どの措辞を使うのか、悩みは尽きません。

 

それは、俳人の宿命なのかもしれません。

 

 

 

 


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