俳句エッセイ 一度は通る青春期 | 俳句のとりな

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俳句を愛するかたとともに

 

6月19日は、小説家太宰治の忌日・桜桃忌。

 

周知の通り、太宰は1948年6月13日に東京三鷹市の玉川浄水に

入水しましたが、 墓所禅林寺では、発見されたのが6月19日であ

ることと、 その日が誕生日でもあるところから、この日に修してい

るとか。「桜桃」は、太宰治の作品名。

 

太宰治の小説をよみふけり、ほとんど読んでいますが、きっかけ

は高校生のころに、短編小説『女生徒』という作品に触れたこと。

 

1939(昭和14)年に、文学雑誌『文学界』に掲載されたもの。


『女生徒』は、太宰が認められて、作家活動が軌道に乗っていた

ころの作品。

 

1女学生の独白形式をとって、少女の1日の生活を描いていますが、

新鮮な文体が多くのファンをひきつけました。


当時、高校の文学クラブに入っていて、その文体を真似て、作品を

会報に発表したことも。

 

その短編『女生徒』を読み返してみました。

 


市より定額給付金支給決定通知書が届きました。振込は6月23日と

のこと。

 

5月20日に申請書を記入して送付しましたので、約1か月かかったこ

とになります。 とりあえずプールしておき、使い途は、ゆっくりと考え

ることに。


[今日の一句]

 

・鳥かごを下げて散歩や桜桃忌

 

 

 

[合同作品集『金蘭』より自解]

平成二十九年

 

・春雷や先を急がぬ人力車

 

人力車の引手も客も、ゆったりと春雷の道を。

平成29年度NHK全国俳句大会入選。

 

・父の手のふらこことなる広野かな

 

懐旧句。幼いころは、いつも父の手にぶらさがっていたものです。

平成29年度NHK全国俳句大会入選。

 

・百千鳥なかに吐息のやうなもの

 

いろいろな鳥のさえずりのなかに、ふと人間の声を聞いたような

気がしたもの。

平成29年3月、講師選、句友特選。

 

[これから俳句を始めたいかたへ]

俳句生活で学んだことを、初心者向けに、131回に亘って、綴って

います。

 

「はじめまして」
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