朝食後、いつものように1坪菜園に行くと、けたたましい鳴き声と
ともに、目の前を鳥が。
冬場には、金柑の木に群がっていた、ひよどりで、飛び立った場
所を見ると、どうやら隣家の桜の木からのようです。
隣家の桜の木は、二三日前までは、びっしりと小さな実をつけて
いましたが、気が付くと、おおかた食べ尽くされていました。
上のほうから食べ始め、 わずかに残った下枝の部分の実を狙っ
て、人気のないときにやってきているようです。
通常、桜の実は、梅雨時に赤黒く熟しますが、味は酸っぱくて、し
ぶいとか。
桜の実を、一様に「さくらんぼ(桜ん坊)」と呼んでいますが、これは
通称で、厳密に言うと、「さくらんぼ」とは、果樹として栽培される桜
桃の実のこと。
現在の佐藤錦やナポレオン、ダークチェルー、アメリカンチェリーな
どですが、明治初年に導入されたのは、西アジア原産の西洋実桜
とその改良栽培種とか。
この「さくらんぼ」の主成分は、糖質、カリウムやリンなどのミネナル
で、疲労回復や虚弱体質の改善、美肌づくりにもよいと言われてい
ます。
『食べる薬』(ジーン・パーカー著)によると、 ダークチェリーのジュー
スには、むし歯の予防効果が。
また、ミシガン大学の研究では、アメリカ産のレッドチェリーには、ア
スビリンの10倍のパワーをもつ、天然の抗炎症化合物シアニジンが
含まれていることが判明しており、痛風、リウマチ、神経痛の痛みを
抑えると言われています。
国産とアメリカ産を比較すると、 カロリーやミネラルはアメリカ産が、
カロテンやビタミンCでは国産のほうが優っているとのこと。
その甘酢っばさから「初恋の味」とも。
[合同作品集『金蘭』より自解]
平成二十一年~平成二十四年
・帰り花盲人の列続きをり
近くの公園には返り咲きの花が。そのそばを、手を取り合って施
設の入所者が帰っていきます。
平成21年12月、講師特選。
・年忘渋みの強き烏竜茶
原句の「渋みの勝ちし」を推敲したもの。
平成24年12月、講師特選。
・かじけ猫夜間飛行の音も無く
原句の「音も無き夜間飛行やかじけ猫」を推敲したもの。
平成22年12月、句友2人、特選。
[今日の一句]
・ひとの子もわが子と思ふさくらんぼ
[俳句を始めたいかたへ]
9年間の俳句生活で学んだことを、初心者向けに、131回に亘って、
綴っています。
「はじめまして」
https://ameblo.jp/originalk/entry-12515820857.html
