俳句エッセイ 久し振りの句会 | 俳句のとりな

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本日は、立冬。

 

・立冬の久方振りの句会かな

 

二度の台風襲来で中止となっていた句会へ。
夏休みを入れると、3か月振りの開催となります。

 

この句会が発足したのは13年前ですが、参加したのは3年目から。

 

現在のメンバーは15人で、 投句のあった70句のうちから、それぞ

れ8句を選句しました。

 

内容を、 ざっと見てみると、多かったのが、やはり「台風」関連で、

13句。次に6句の「立冬」。

 

この句会の特徴は、選が極端に偏らずに、それぞれの句に万遍

なく票が入ること。70句のうち、44句に票が入りました。

 

投句した5句のうち、選に入ったのは、次の4句。

 

・だしぬけの防災無線小夜時雨

 

・大根の首青み立つ尺地かな

 

指導者の選もいただきました。

 

・家計簿の栞となせり冬紅葉

 

・起き抜けの屈伸運動冬に入る

 

15分程度で、選句が行われますので、平易な表現につとめてい

ますが、選に入らなかったのが、次の句。

 

・発掘や眠りをさます冬日和

 

冬晴れの日に、発掘を行っている景ですが、もっとも伝えたかっ

た「眠りをさます」という措辞に理解が得られなかったようです。


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