旧暦10月12日は、芭蕉忌。
これを機に、芭蕉の代表作『おくの細道』を読み返してみました。
芭蕉は、1689(元禄2)年、46歳のときに約6か月間の旅へ。
3月に江戸・深川をたち、白河、仙台、平泉、酒田を経て、新潟、金沢、
福井、敦賀と北陸を回って、8月下旬に美濃・大垣へ到着するという、
距離にして、約2万3千キロにものぼるもの。
この間、芭蕉が名所旧跡や歌枕となっている場所を訪ね回ったのは、
西行ほかの古人の心を閲したいからであったと言われています。
『おくの細道』は、旅から4年後に完成したもので、12,000字ほどの短編。
行春に千住から舟で出立し、
行く春や鳥啼き魚の目は泪
行秋に旅を終え、出会った門人と別れて、舟で伊勢へ旅立ちます。
蛤のふたみにわかれ行く秋ぞ
旅の途中、多くの名句と言われるものがうまれていますが、芭蕉のこと
ですから、完成までの間に多くの推敲を重ねたことと思われます。
名句の定義には、いろいろとあるかもしれませんが、なにを意味している
かよりも、鑑賞者をいかに気持よくさせるかにかかっているように思われ
ます。
そうした点において、芭蕉の句には人より抜きん出たものがあるようです。
芭蕉は、『おくの細道』の完成をみて、1694(元禄7)年に没します。
[今日の一句]
・雨跡の匂へる寺や白芙蓉
芭蕉は旅の途中、寺に厄介になることも。
禅寺に止宿したときは、出立にあたって、掃除をするのが礼儀とか。
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初心のうちは季重なりをさける
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