片仮名表記は必要最小低限に | 俳句のとりな

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・ラベンダー立ち寄るものと揺れゐたり
 

俳句は、長い間、漢字と平仮名で作られてきました。

 

明治維新以降、 外国文化の流入や物品の輸入などが増え、そ

れとともに外来語が氾濫することに。

 

片仮名の殆どは、  漢字の一部から作られた表音文字ですが、

漢字に変換できない外来語には片仮名があてられてきました。

 

現在、俳句の中では、 主に外来語、動物、植物、擬音語、擬態

語などに片仮名が使われています。

 

よくあるのが、 動植物について、図鑑などには片仮名で書かれ

ているものが多いため、すべてを片仮名にしてしまう過ち。

 

動植物の季語の場合でも、 ほかの季語と同様に、 歳時記の表

に従うのが、原則です。

 

では、片仮名表記は、1句のうちで、どのくらいまで許されるので

あろうか。

 

片仮名表記の名句というものも存在しますし、原則というものは

なく、作者の好みということになりますが、 問題は、鑑賞者が吟

じた場合や目で見たときの印象。

 

字面は、 やはり平仮名表記のほうが美しいですので、やむを得

ない場合を除いて、  片仮名表記はさけるべきだという人が多い

ようです。

 

一句の中で、 見た目に美しい漢字の割合は3割と言われていま

すが、 片仮名表記の場合は、 必要最小低限に抑えるのがよい

ようです。

 

・田植機のやりなほしをりユーターン

 

・パトカーの一時停止や花あやめ