FIRフィルターチャンネルデバイダの作成【12】多チャンネル化

 

マルチアンプシステム向け、FIRフィルター搭載チャンネルデバイダー(チャンデバ)自作に関連する記事の一覧はこちら!

 

前回でFIRフィルターが動作しましたので、今度は多チャンネル化していきます。

まずは、2Way分いってみましょう。

 

  チャンネルの追加

2Wayにするために、入力信号を分岐していきます。

分岐には、T Connectionというパーツを使います。

 

入力信号からFIRにつながっている線を切って、

左のToolBoxから、T Connectionをドラッグドロップします。左右なので2個。

 

また、FIRフィルターを出力部分を、コピペして増やしていきます。

選択して、右クリックで、Copy、でその後ペーストします。

 

こんな感じになります。

 

そして、新たに追加された出力先を I2S OUTPUTCH1 に設定します。

ADAU1467の出力は、以下となっていますので、気をつけてください。詳細についてはデータシートを読みましょうと言いたい所ですが、読み解くのは、相当慣れていないと難しいので、とりあえず下記を参考にしていただければ。

CH 0 L 0
  R 1
CH 1 L 16
  R 17
CH 2 L 32
  R 33
CH 3 L 40
  R 41

 

ということで、新規に追加された出力先を、16、17、に設定します。

当然、ハードウェア側も、CH1の出力にDAC繋いでくださいね!

 

また、ADAU1467の設定として、CH1の設定も必要となります。

以前、こちらの出力信号の設定で設定したものと同様に、Serial Output Port 1を設定します。96kHzで出力するので Sampling Rate → 2*Fs は必須の設定です。

 

つづいて配線をしていきましょう。

T Connectionの出力側は複数に接続できるようになっているはずですので、以下のようにできます。

 

次に、前回の記事同様に、FIRフィルタ係数を作成します。

今回は、2Wayですが、最終的な4Wayを目指しているので、バンドパスフィルターとします。

ウーハーが、〜800Hzだったので、スコーカーとして、800Hz〜4000Hzを設定します。

 

そして、ここで出力されたFIRフィルタ係数を、新たに作成されたFIRフィルターに読み込ませましょう。

この手順も前回同様です。

 

  コンパイル状況の確認

ここで、前回では行わなかったコンパイル状況を確認してみます。

右側の表示を見てみましょう。

こんな感じになっていますね。

現状、Fs=96kHzで69%の処理サイクルを使っていることとなります。

2000tapのFIRフィルターを2個使っていると、このくらいになります。

 

タップ数が少ないと、低域において、フィルターの減衰性がわるくなるので、低域では2000タップくらいは必要ですが高域においては、そんなに多くのタップがなくともよい減衰が得られますので、まずはこのまま進みましょう。

 

  確認

確認手順も、前回同様です。

まずは、FFTの様子から。

いや〜キレイに帯域分割されていますね!

 

次に、実際の音から。

いい感じですね!

 

次回は、さらにチャンネル増やしていきましょう!目指せ4Way!

 

 

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