ひめゆり平和祈念資料館へ行ってきました
全然気乗りしない場所ですが
研修旅行に組み込まれていたので
選択の余地はありません

 

ひめゆりの塔と呼ばれる、高さ数十cmの石碑
と慰霊碑(納骨堂)の間に、深さ14m程の
自然にできた穴があり、底から横へ大きな空洞
になっていて、戦時中、第三外科壕として使用
され、壕にいた96名(うち教師5名・
生徒46名)のうち87名が死亡した

 

壕の前でバスガイドさんの指示で黙祷しました
資料館はその奥にあり、中に入りたくなかった
のですが、連れて行ってもらった企業さんに
悪いので入りました
何故入りたくないかというと、感情移入しすぎ
るためで、ひとつひとつ資料を読んでいたり
したら胸や肩がどっと重くなり、しばらく
立ち直れなくなりそうな気がしました
学徒隊や訪問者の手記も置いてありますが
絶対読むことはできない

 

入館後ほぼ競歩状態で進みましたが
一箇所だけ立ち止まりました
まさに、この「駅馬車」のポスターが貼って
あったからです
説明によると戦況が激しくなった後、観る
ことができた映画は、国威高揚映画ばかりで
もちろん外国映画は観ることができない
彼女らが最後に観た普通の映画が
「駅馬車」
と説明書きにありました

 

彼女らの眼にはどう映ったのだろうか
ググーンとアップになるジョン・ウエインの
登場シーン
地面に掘った穴から撮った、馬や馬車が頭上を
横切るシーン
遥か彼方の地の、追うアパッチ軍団と
逃げる駅馬車、駆けつけてアパッチと
戦う騎兵隊
ジョン・ウエインと酒場女の
ほんのりとしたロマンス
自分の青春を重ねたのだろうか
壕の底から見上げた空は絶えず爆煙まみれで
青空は見えなかっただろうか
想い焦がれる人はいたのだろうか

 

Please rest in peace

 

写真撮影はあまりにためらわれたので
ウィキペディアのをお借りしました

 

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2018/11/8(木) 午後 3:18