クライアントの元家政婦さんが亡くなった
80代後半、十数年前にご主人を亡くし子供はいない
従兄弟はいるが遺言で元の雇用主であるクライアントが全て相続

 

クライアントはあまり日本にいないため
「何かあったときはよろしくね」
と僕に葬儀等全てを委任
数年前からケアホームに入所中
年末から調子が良くないとは聞いていた

 

亡くなったとの電話が朝8時にあった
どんな葬儀にするか

 

クライアントは起床が昼前後なので
昼過ぎまで電話できない
とりあえずメールで連絡するが
遺体は早く引き取らなければならない

 

正月過ぎに新聞広告で見て
ぼんやりと残像があった火葬式のみの
パッケージを検索する

 

あった

 

遺体の搬送、安置保存、枕飾り、入棺、
もちろんエンバーミングもきっちりとやってくれる
3パターンあった
①通夜、葬儀とも行う
②葬儀のみ通夜なし
③通夜、葬儀なし
もちろん価格は順番に安くなる

 

③を選択した
10時には遺体を引き取りに来てくれた

 

葬儀をしても参列者は、僕、クライアントを含め
多分10人未満
通夜後遺体に一晩付き添う人を思うと
答えは必然

 

出棺式に立ち会ったのは故人の従兄弟親子5人を含めて9人
読経なし。出棺前に数分間のお別れの時間
もともと小柄な女性だったが更に小さくなっていた
センチメンタルな時間
夜を通して死者に付き添うことを選択しなかったので
若干のリグレットが残る

 

通夜、葬儀なし?
最初はこんなスタイルがあるのかとびっくり
だけど確実に需要はある、ぞ。

 

葬儀会社のサービスは満点
事前の打ち合わせから当日の段取り
火葬中の保険、年金等の手続きの仕方説明など

 

クライアントは
「いいお別れができた。ありがとう」
と言ってくれた
よかった

 

合掌

 

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