「君は特に体に不自由があるとは思えないけど
身障者ですか?」
丸亀製麺岐阜入舟店の駐車場
時間は11:30過ぎ
駐車場の車はまばら
いくらでも空いてる
入店する僕の眼の前で
彼は身体障害者用駐車場に停めた
年齢たぶん20台半ば
ネクタイを緩めた上着無しのシャツ姿
ただし、スーツのピースかもしれないパンツは
ヒップハンガー気味
「シンショウシャ?」
彼は聞き返した
「身障者。」
「?」
「身体障害者!」
「?」
「君。身体障害者用駐車場に停めたでしょ?
だから聞いたの。どこか悪いとこあるの?」
「別に」
「じゃ、何故身障者用駐車場に停めたの?」
「はぁ~。知りません。」
初めて句読点を付けてもいいような会話になった。
僕は冷ぶっかけうどん大盛りをオーダーしたあとの@カウンター
僕らの店内の喧騒に負けないような声で話してる
店員も聞いている
彼からの言葉はない
車を動かそうという気概は微塵も感じられない
「悪いのは頭、性根だけでなく眼もか?」
と口にしかけたが止めた
願わくばどんなに小さくてもいいから
彼にリグレットの気持ちが芽ばえれば。
がんばれ日本。
***
2012/1/30(月) 午後 11:22