小学校の同窓会に行く。
出席は3年ぶり。
遅れて着くと、空いていたのは、
当時の担任の先生の席の隣。

 

「お久しぶりです。」
と挨拶すると、待ってましたとばかりに、
「OK君、あなた3年前の同窓会で、
 わたしのこと、卒業のときとぜんぜん変わらないので
 妖怪みたいって言ったでしょう。」

 

例によって、宴席上での発言はほとんど覚えていないが、
いかにも僕なら言いそうな言葉だ。

 

女子グループと喋っているときに、
先生が「OKくんたらねぇ、わたしのこと妖怪って、、、」
と嬉しそうにしていたので、まんざらでもなさそうだ。

 

「おかあさんは、あなたのことを心配していて、よく学校に相談に見えたわよ。」

 

算数が全くわからなかったので、授業中は分かったふりをしてやり過ごしていたが、ある晩、このままでこの先どうなるのか?と不安で眠れなくなり、寝ている両親を起こし、算数がわからない事実を告げた。
告白するとなぜかすぐ眠れた。

 

翌朝学校へ行くと、先生に呼び止められ、
「何がわからんの?」と名古屋弁で聞かれたが、
何が分からないかも分からない状態だった。
結局、そのままで小学校は卒業してしまった。

 

同窓会から帰って、卒業アルバムを見てみたら、
現在よりははるかに、若々しい。
妖怪も老けるようだ。

 

2010/7/31(土) 午後 5:51