陽子線をやる予定の病院に、2回目の診察に出向いた。


…結構な足手まといな私、まあまあ凄まじかった。2週間でバッチリ体調を落としていった。

寝込んでいたつもりはないが足腰が弱り普通のスピードでは歩けなくなっていたし集中力も欠落していたし。なにせピーピーで到着しないかと思った。


目的は…①今後のスケジュール決め(時間は後日にて日にちだけ決定)のために行ってきた。


②入院のための用紙の受け取りと、そのざっくりとした説明をして頂いた。

どうあっても付き添いたかったのはこのためだ。


③それと検尿、採血、レントゲン、心電図など。


入院というのは、陽子線ではなく、スペーサ留置のためのもの。

眠り薬を使ってもいいしやめてもいいと先生には言っていただいた。

やらなくてもいいならやめておけば、と、ひと事なら思えるというか、薬だなんて心配だからやめてほしいなと思うけど、本人帰宅してから「やるつもりだ」と、かなりビビっている。

 私の集中力は小学生並みで、最初のスケジュールの説明のとき、ふむふむとメモをとるも、最後、今からの各種検査の説明をされたとき、主人曰く「なるほどではこれで帰れるんですね」と私が断言したときはさすがにびっくりしたらしい…(もちろん全く記憶なし) 


今後のスケジュールは、


①入院&退院


そして

②そのチェックをMRIで、と治療のときに使う型とり


③CT(計算のため)


④治療スタート3週間…


(そんなようなスケジュールだったろうか…主人が紙は持っていった)

つまり今日が終わったら次は入院なんだ…。


とは言え、実はまだまだ、ずっと先だ。

私は日時を書くのを意識的に避けている。

マイナス思考なので、

その通りにならなかったらどうしよう、その予定を明記すると自分の言葉がプレッシャーだ。


どうあっても付き添いたかったし、質問できるようにと、緊張で汚い字が読めないといけないぞとプリントしていったのだけど

実は質問なんてほとんど出来なかった。


みなさんはどんなことを質問してるのだろう?


先生は滅茶苦茶感じよくて質問していいとも言って下さる。世の中にこんな先生もいるんだな…それとも若いから脳に、人の話をきく力の余力あるんだろうか。

けど私の質問は何せ後ろ向きで。

今更そこ聞く?てことが悶々と湧いて出る、

我ながらピントがズレているなと思う。

小線源ってどうなんだろう。

放射線の、陽子線の十年後の再発率って…。

そんなような、

今それを聞いてどうする気?!なことばっかり頭に浮かぶ。そりゃ聞けないよな。

この治療に決めるまえに聞くべきことが今更気になる。

今聞いたって変えるはずもないのに。


当初、滅茶苦茶焦っていた。

早く…早く診断をしないと進行するのではないか。怖かった。

早く…早く治療を開始、というか、早く確保(予約)しないと主人の順番を確保できないのではないか。チャンスを逃すのではないかと。

そんなふうに感じていたのが正直なとこで。


夫婦でじっくり相談した記憶はないし。

最初の病院で、先生に治療法を提案させるタイミングも与えなかったのか、そもそもそういったことはアピールしない先生だったか…今となってはわからない。


もちろん自分たちだって迷った部分はあったろうけど、実際の行動は確定診断されたその瞬間に○○に行きたいんですと、結論は出ていた。


ほかの癌のことは、父の胃癌と食道がんのことしか知らない。

精神的なものかと思うとドクターに言われるも、食い下がってエコーだけでもしてくれと、アピールして。

その日そのまま入院となり。

翌日胃カメラ。

即診断だった。

スピードよ…。

そんななので、前立腺がんの確定診断の遅さと言ったら…。

何週間の次元じゃない。何ヶ月も待った。

あの期間の不安よ。