オリエントナノ便り

お客様各位

拝啓 初夏の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 

梅雨の時期はジメジメとして人間には不快な日々が多くなりますが、自然界の植物たちは天からのシャワーを浴びて活き活きと緑を輝かせています。

又背丈の高い植物は太陽の光を浴びられない背の低い植物に根を通して栄養を補給しているそうです。素晴らしい共存のシステムですね。

人間こそ自然界のシステムを見習うべきだと思います。

 

先日紀里谷和明監督の「世界のおわりから」と言う映画を観ました。

言葉を失うような内容で自分の中に溜まっていた汚濁物質が一気に噴き出したような衝撃でした。

今世界はあまりにも絶望的な事に満ち溢れ、ともすれば希望を失いがちです。後半からはお腹の中から涙が溢れ出ましたが、自分の中に押し込めていた気持ちが洗いだされ、逆に見えて来るものがありました。

観た人によって様々な評価があるようですが、私にとっては久々に心を抉られた映画でした。

自分の中に何が蓄積されて来たのかを知ることは、次への第一歩に繋がると感じました。

 

さてそろそろ紫陽花の季節が終わり、今年の夏はどんな様相で私達を迎えようとしているのでしょう?

私達は今こそ深く頭を垂れて、この地球の声に耳を澄ます時が来ていると思います。そして一番願うのは、今生まれて来た子供たちが幸せに生きて行ける未来がある事です。

 

コロナが一段落し、弊社メンバーは各地のお客様への訪問を再開させて戴いております。どうぞお手伝いの必要がございましたら、いつでもお声掛け下さい。何卒今後とも宜しくお願い申し上げます。 

 

          敬具 

                          令和5年6月30日

                       代表取締役 花輪麻美