オリエントナノ便り
お客様各位
拝啓 残暑の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
8月は北九州及び中国地方に於いて過去最多の記録的な大雨が降り、亡くなった方もおられます。心からご冥福をお祈り申し上げます。
この異常気象は正に「気候変動」と言われるものだと思います。
丁度お盆休みに読もうと3冊の気候変動に関する本を購入し読みました。
切羽詰まった地球の崩壊状況に焦りを感じると同時に若い人達から新たな動きがあちこちで生まれて来ている事に希望も感じました。
ナオミ・クラインと言うジャーナリストが書いた「地球が燃えている」と言う本は2010年から約9年にわたる長編レポートや講演内容を編成したものですが、気候変動と経済のあり方(従来の資本主義のあり方)を深く結びつけながら【いまや人類のたった一つの家が存亡の危機に瀕しているのだ。私は常にすさまじい焦燥感をもって、もっと劇的に人道的な経済モデルへと転換する必要性を感じて来た。しかし今では、その緊急性の質が変わって来ている。なぜなら、期せずして今私達全員が、進路を変更することによって想像を絶する規模の生命を救う可能性のある最後の瞬間を生きているのだから】と述べています。斉藤幸平さんも、その著書【人新世の「資本論」】で<物事を故意に入手し難くすることにより資本家ばかりを肥えさせる資本主義の仕組みこそが、私達の生活に欠乏をもたらしている。資本主義によって解体されてしまった世界を再建する脱成長経済の方が、より人間的で、潤沢な暮らしを可能にしてくれるはず。>と説いています。そしてそれはこの地球に住まわせて貰っている一人一人の意識の問題でもありますね。
私も自分の生きる意味や欲望を見つめ直したいと強く思いました。
さて皆様もそれぞれのお盆休みを過ごされたことと思います。
コロナへの不安も多く抱えられておられると思いますが、良い思い出と共に初秋を迎えられますように!そしてくれぐれもお身体ご自愛下さい!何卒今後とも宜しくお願い申し上げます。
令和3年8月31日
代表取締役 花輪麻美
