風邪は治ったはずなのに
咳が止まらない
咳が出る
痰が出る
鼻水が出る
いつまでたっても体がしんどい
体がだるい
といった症状でお困りの方がお見えになります。
今日は2023年11月1日ですが、10月以降毎日と言っていいくらい、こうした患者さまがお見えになります。
コロナ禍以降、風邪の様相も変わってきた印象です。
さて、こうした症状ですがどうすれば早く治せるか?というと鍼治療が最適です。
風邪の症状がなかなか治らない方への鍼治療の様子はこんな感じです。
とその前に、風邪に対する鍼治療についてお話しさせていただきます。
風邪に対する鍼治療
皆さまご存知の通り、鍼治療は東洋医学でいうツボに鍼をして体を治す方法です。
風邪に効くツボというのがありまして、そこに鍼をしていくことで風邪が治ります。
しかしその前に、そもそも風邪というのは何か?についてお話ししますね。
そもそも風邪ってなあに?
ウイルスが入ってきてそれをやっつけるためや追い出すために起こっている症状のこと風邪と呼んでいます。
熱=ウイルスをやっつけるために発熱する。ウイルスの種類によって38℃で退治できるものもあれば40℃以上ないと退治できないものもあります。
咳=気管支にいるウイルスを体外に追い出すために咳が出ます。
鼻水=鼻粘膜にいるウイルスを体外に追い出すために鼻水が出ます。
喉の痛み=ウイルスと咽頭で戦っている時に炎症が起こり痛くなります。
体の節々の痛みや頭痛もウイルスと戦って起こっている炎症のひとつです。
体がしんどいというのは養生させるために不用意に体を使わせないようにしている反応です。
まとめますと「ウイルスをやっつけるために起こっている症状」が風邪です。
実は風邪の症状は、とっても大切な体の防御反応なんです。
ですので風邪の症状を守りつつ、でも楽になりたい、というのが理想的です。
次に風邪に鍼をするとどうなるか?についてお話ししていきます。
そのあと、風邪が治ったのに咳や鼻水が止まらないことに対するお話しをしていきますね。
風邪に鍼治療をするとどうなる?
いくら風邪の症状が大切な防御反応だと言っても、やっぱりしんどいのは嫌なものですよね。
だからと言って、安易に熱さまし(解熱剤)を飲むとウイルスをやっつける効果を打ち消すようなものですし、咳を止めると体内のウイルスを外に追い出すことができません。鼻水も止めてしまうと鼻粘膜のウイルスを外に出せなくなりますし、節々の痛みやしんどさを抗炎症剤で消してしまうと治ったかのような錯覚を起こしてしまい無理をしてしまうことになるかもしれません。
そう、こうしたお困りごとを解決できる最良の方法が鍼治療なんです。
風邪に鍼をすることで次のような効果が得られます。
①必要以上に体温が上がらないようにする
②必要以上に咳が出ないようにする
③必要以上に鼻水が出ないようにする
④節々の痛みやだるさはできるだけ改善する
⑤体全体のしんどさはかなり緩和できる
この他には
風邪の治療は「風邪=ふうじゃ」という邪気を追い出すというのが、東洋医学の根本的な考え方になっていまして、風邪(かぜ)の原因となっている「風邪=ふうじゃ」を追い出すツボに鍼をして治療いたします。
つまり
⑥根本的に風邪(かぜ)を治します。
このように、風邪をひいた時に鍼治療をすることで
ウイルスを退治する症状を守りつつ
風邪を根本的に治す
この2つを同時に行なっていきます。
以上が前置きになります。
では以下、風邪が治ったのに咳や鼻水が止まらない場合の鍼灸治療についてお話ししますね。
風邪は治ったはずなのに咳や鼻水が止まらない
可能性として
咳や鼻水が出続けているということは何かしら「追い出したいもの」が残存しているかもしれません。
咳については風邪の時に咳をし続けたために気管支などに損傷が起きていてその影響で咳が残っているかもしれません。
そもそも、まだ風邪が治りきっていないのかもしれません。
ざっとこんなことが考えられます。
いずれにしても全て鍼治療で対応できます。
・薬を飲んでいるけれど良くならない
・全然治らないのでセカンドオピニオンで耳鼻科へ行き漢方をもらったら良くなってきたが、まだまだスッキリとしていない
・しんどい、だるいが治らなくて蕁麻疹まで出てきた
・頭が痛いのがずっと続いている
などなど、風邪の残り症状でお困りの方に鍼治療をさせて頂くとようやく皆さんスッキリとされます。
以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
当院は完全予約制です。
当院での治療をご希望の方はWEBかお電話にて事前にご予約をお願いいたします。
お電話 072-753-8500
監修
柔道整復師 鍼灸師
藤本 誠