澤という、絶対エースに頼ることなくチームは決勝まで進んできた。
日本女子サッカーは、澤という天才と共に歩んできた。いつでも澤が皆を引っ張り進んできた。
しかし、今大会は、宮間を中心とするチームが澤を決勝まで導き、澤を決勝の舞台に立たせた。
可能性が乏しくなったなかでも勝利のために、岩清水を下げるという冷酷な采配をした佐々木監督なら、試合展開によっては澤の投入は無かった可能性もある。
試合結果は、酷なことに終わったが、アメリカ戦の流れは、日本女子サッカーを牽引してきた澤が長時間プレーするという結果に繋がった。
プレーは、MVPをとった前回大会と比較すれば、身体的に反応が一歩が遅れていたが、抜群のサッカーセンスは健在であったし、あの時点で、岩清水に代わりピッチ入るという精神力は彼女以外にはないものだと思う。
試合結果は、非常に悔しく納得出来ないことがたくさんあるが、澤という偉大な選手のラストを決勝で、見られたことを大事にする必要があるのではないだろうか?
現に、澤が入ってからの宮間(相手のプレスが弱くなったのはわかっているよ)は、それまで肩に背負っていた重圧がなくなったかのように華麗なプレーを見せ出した。
なでしこの選手達にとって、、澤という選手、彼女とプレーするということがどれだけ大切なことかを再確認できたし、大事なバトンを宮間、岩渕が受け取ることができたのではないかと思う。
8月には、東アジア大会、そしてその後は、リオオリンピック予選と厳しい戦いが続く。
ここからは、澤がいない代表が始まるだろうし、もう彼女に頼ることは出来ない。
決勝前半でピッチを去った、岩清水と川澄は、屈辱的な試合としてこの試合を生涯忘れないだろうし、フランス決勝への大きなモチベーションになるはずだ。
フランスでは、間違いなく彼女達が成し遂げてくれる。
ありがとう澤。
ありがとう、なでしこjapan。