世界をちゃんと見ないようにして一生を過ごす方法がある。
それは常に舌をほんの少し奥に引いたままにしておくこと。
こうすると常にあなたの視線は見る対象からほんの少しだけ下がり、「見ているようで見ていない状態」にする事が出来る。
これによって、あなたは最も親しいはずの人からも常に距離を置く事ができる。
その場その場でそれらしい態度をとりながら、誰からも覗かれずに自分の目の奥に別の考えを潜ませて置くことが出来る。
人とのつながりを半分断ち切る事で手に入れた自由と安全には常にニセモノ感と虚しさがつきまとう。恋愛の中で生命が躍動する瞬間は、あなたの目の奥の自由と安全を脅かし、一方でいつも感じていた虚しさを和らげる。恋愛はあなたが最も追い求め、最も避けたいものになる。