パワハラを受けると仕事を辞めた後もその時の事が頭から離れない。

普通に暮らしていても1日に何回もパワハラの上司の事を思い出してしまう。嫌でたまらない上司の顔に吐き気さえ催す。

実はパワハラ体験はネガティブな出会いであり、人に近づく体験なのだ。自分の好きな人との体験であれば恋愛となるが、自分の嫌いな人、何の興味もない軽蔑すべき人との出会いは傷を残すことが多い。パワハラ上司は、あなたによく思われようとは思わずに、自分のコンプレックス、自分の隠している傷をあなただけに剥き出しにして近づいてくる。

ホラー映画などで、ゾンビに変身した恋人が「こんな私ではだめですか〜!こんな私は嫌いですか〜!」と近づいてくるシーンと同じおぞましさを感じる。結局、殆どの場合主人公は元恋人のゾンビを射殺してしまう。

主人公は自分の強さに驚きながら一人で強く生きる事を学んでいく。

出会いにはポジティブな出会いとネガティブな出会いがある。

戦場で敵味方に分かれ命のやり取りをするのはネガティブな出会いである。

パワハラは間違いなくネガティブな出会いである。しかし、それでも出会いには違いない。出会いは心の奥の隠しておいた別の自分を明るみに出す。

相手を断固として認めない自分。人を思いっきり憎む自分。生き残るためには何でもしようと思う自分。戦場体験に近いものがそこにはある。

それは普段の自分が決して受け入れない自分の姿かもしれない。だから自分は傷つくのだ、傷ついて当たり前なのだ。でもその傷の向こうにあなたの大切にしている価値観はしっかりと残っている。

パワハラを受けた体験から学べる事は、パワハラ上司が全力であなたを潰そうとした事。

あなたにはそれだけの価値があるという事。

そしてパワハラ上司はあなたに強烈に魅力を感じ、許せないと感じていたこと。

私の場合は私の「呑気さ」でした。体育会系の上司は私の呑気さ、いい年して呑気に生きている私の才能、私の夢と才能に価値を置く世界観、それを可能にした生まれ育ちなどが許せないようでした。


格闘技でもしない限り一対一で相手が全力であなたを潰そうとしてくる体験は中々できるものではありません。

相手はあなたの弱いところを徹底的についてきます。それがあなたの長所であるとか使いようによっては素晴らしい才能になるなどとは決して言いません。


あなたは自分の才能を自分で支えて管理することを学ばなくてはなりません。「自分の才能は自分で分かっているからあなたの承認はいりませんし、あなたが私の才能を否定しても私は一切影響を受けません。むしろ褒め言葉として受け取ります。」という状態を目指しましょう。

パワハラ上司は、正面に座って「あんたも人生後が無いんだろ」などとさも「分かってるよ」というような顔で言ってくる。

最初のこの段階でパワハラ上司の言う事を呑み込んではいけない。聞き流すか或いは「まあ普通ですけど」などとわけの分からない事を言っておけば良い。


自分の中に惨めな心の傷を隠している人は相手の中にも本気で惨めさを探そうとする。

気に障る事を言われた後にはすぐに舌と喉を緩めることで、パワハラ上司からの罵詈雑言を自分の中から吐き出すことができる。

パワハラ上司の侮辱的な発言を自分の中に飲み込まないことが自分を痛めないためにとても大切です。


目の前で役者が「あんたも人生崖っぷちだな、惨めなもんだなぁ」とセリフを言ってもあなたは気にしないと思います。なぜならそれがセリフだと分かっているからです。

パワハラ上司の罵詈雑言もセリフなのです。彼(彼女)は自分の傷付いた自尊心を補うためにあなたを使っています。

彼の目が確信に満ちているのは彼自身が惨めだからです。


パワハラ上司と一緒にいる時は常に彼の中に傷付いた自尊心、惨めな心を見つけるようにしましょう。

パワハラ上司にとっては仕事よりも自分の自尊心の回復の方が大事なのです、しかし自分の心の傷を見つめてその意味を取り直す以外に自尊心を取り戻すことは出来ません。自尊心は自分の心の傷の奥にあるからなんです。

あなたに惨めな役を割り振り痛めつけて何かを感じようとしても、決して満足しない、終わらない、惨めな感じがパワハラ上司の中に常にあります。彼にとってあなたは一瞬優越感を感じるためのコマなのです。

ヨーロッパの男子やり投げの有名選手と夢の中で一緒に談笑している。私は彼の筋肉質の身体とその身体を維持する努力を褒めまくった。大げさには感情を表さないが、彼は褒められて嬉しそうだった。

私は強面の人を褒めまくる癖がある。やり投げ選手になってみると

「私はヨーロッパの一流のやり投げの選手です。この日本人は私の事を認めて評価してくれるいい奴だ。この人となら何か一緒にやっていけるかも知れない」

前日ヨーロッパの有名なセラピストと話をする機会があり、「張ってくるな〜」と思ったが彼は私を気に入っているようだ。彼と一緒に何か出来れば、私にとっては夢のような出来事だが、一応イメージはしておいても良さそうだ。