パワハラを受けると仕事を辞めた後もその時の事が頭から離れない。
普通に暮らしていても1日に何回もパワハラの上司の事を思い出してしまう。嫌でたまらない上司の顔に吐き気さえ催す。
実はパワハラ体験はネガティブな出会いであり、人に近づく体験なのだ。自分の好きな人との体験であれば恋愛となるが、自分の嫌いな人、何の興味もない軽蔑すべき人との出会いは傷を残すことが多い。パワハラ上司は、あなたによく思われようとは思わずに、自分のコンプレックス、自分の隠している傷をあなただけに剥き出しにして近づいてくる。
ホラー映画などで、ゾンビに変身した恋人が「こんな私ではだめですか〜!こんな私は嫌いですか〜!」と近づいてくるシーンと同じおぞましさを感じる。結局、殆どの場合主人公は元恋人のゾンビを射殺してしまう。
主人公は自分の強さに驚きながら一人で強く生きる事を学んでいく。
出会いにはポジティブな出会いとネガティブな出会いがある。
戦場で敵味方に分かれ命のやり取りをするのはネガティブな出会いである。
パワハラは間違いなくネガティブな出会いである。しかし、それでも出会いには違いない。出会いは心の奥の隠しておいた別の自分を明るみに出す。
相手を断固として認めない自分。人を思いっきり憎む自分。生き残るためには何でもしようと思う自分。戦場体験に近いものがそこにはある。
それは普段の自分が決して受け入れない自分の姿かもしれない。だから自分は傷つくのだ、傷ついて当たり前なのだ。でもその傷の向こうにあなたの大切にしている価値観はしっかりと残っている。