Un poisson rouge -169ページ目

つきつけられる言葉★

前掲、清水康之・上田紀行『「自殺社会」から「生き心地の良い社会」へ』(講談社文庫)より


上田さん:
「社会はいつの間にか作られたものではなく、自分たちで創造していくものなんだ」という方向へ転換することが、私たち自身を救うための一番の近道だと思うんですよ。


清水さん:
今ある社会に対して、自分には「責任がない」と思っている限り、それは「これから先の選択をも放棄する」ということと同じですから。

地元で買った本の話(前置き長いです)

はっぴいえんどの曲と月島の街の風景が、特に昨日のように生温かい風の吹く日は、マッチし過ぎていて笑えた。

ちょっとした観光地の空気すら漂うもんじゃ屋だらけの商店街で、私は本屋に向かう。自転車をこぐと鉄板の上で熱せられた油の匂いがあちこちの店の戸口の方から流れてきては、鼻をかすめていく。土曜の夕方はかき入れ時だろう。店の外で椅子に腰かけて順番を待つ人びともいる。最近はいつもこんな状態だ。といっても地元民の私はこの見慣れた商店街には大人になるにつれて出入りする回数がめっきり減ってしまったのだが。

本屋に入ると、小学校低学年から中学年くらいの少年たちがレジカウンターの前で何やら騒いでいた。そこで売られているキャラクターのカードで何が出る、何が出ないと、店のおじさんを巻き込んでやんややんややっていたのだ。

ああ、こういう光景は何だか久しぶりに見たなあ、と思う。我ながら年寄りじみた感想だと思うが、さすが下町と称される街だけある、と感じる。

もんじゃもんじゃといわれるが、今この商店街に数あるもんじゃ屋の中で10年も20年も続いている店はほんの一握りではないかと思う。あくまで推測にすぎないけれど、そのくらい入れ替わりの激しさを感じるのだ。見る度ごとに必ず一、二軒は「あれ、こんな店あったかなあ。」と思う。

もんじゃ=月島、のような認識がすっかり浸透したから、細々と続いてきた商店がもんじゃ屋に様変わりするケースもあるのかもしれない。

このような状況の裏で、少なくとも私の記憶がはっきりし出した頃から変わらずある本屋で、男の子たちを見ていて、こういう光景はきちんと紡がれているんだなーと思ったら少し安心してしまった。



当て所なく本屋に入ったので、少年たちに紛れてひとりいい年ごろの大きな女子はまごついていた。

ひとしきり物色してみるも、あまりパッと心ひかれる本がない。
文庫なら…と思って見ていたら、読みたいなと思っていた本を発見。

$ORIEIRO


清水康之・上田紀行『「自殺社会」から「生き心地の良い社会」へ』(講談社新書)

お誘いしてもらった勉強会の講師をして下さる市民活動家の方が紹介して下さった新刊。自殺対策支援を行うNPOの代表を務める清水さんと、文化人類学者の上田さんの対談形式の本。私は上田さんの著作を以前読んで涙しちゃう程影響を受けた。

今読んでいるところだが、すごく、色々考えてしまう。
日本の自殺の問題を掘り下げる中で、日本の社会の根底にある思想の問題を模索しているのだ。

自殺というものは、「生産的ではない」ということに対するネガティブイメージがあり、日本社会の中でタブー視されている、という指摘があった。「自殺する」=「弱い」、そして、自己責任論へ。

読んでいると、こう、むくむくと色々な感情や想念が浮かんでくる。自分の中にも、暗闇があるから余計だ。

考えるべき、議論すべきところが満載だ。
読み終えていないから感想はまだ言えないけれど、日本の社会というものを考えるために読みやすく、良い本だと思う。じっくり読むぞ。


もう一冊、最近気になっていてたまにブログも読んでいる芥川賞作家、川上未映子さんのデビュー随筆集。

$ORIEIRO


川上未映子『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』(講談社文庫)


彼女の生い立ちの記事を新聞か何かで読んだけれど、母と姉と弟と、物凄く苦労して育ったらしい。
関西弁で書かれている。私は彼女の文章からは何かすごく人間味を感じる。すごくすごく直球で一生懸命考え、思い、生きている感じがする。私はそういう作家の方の文章が好きです。


私はこの二冊を購入し、カバーをかけてもらって、店のおじさんは二冊を輪ゴムでとめてくれた。


そしてまた見慣れた街を自転車で帰路についたのだった。















昨日の昼さがり

昨日、大学のときにバイトしてた出版社の編集部の人とお昼を食べました。

羽田空港方面にある、自然素材や有機野菜を使った料理の「油揚げ」というお店。
http://aburaage.web.fc2.com/

店内がほんわかした感じで、ちょっとした庭みたいなところに小さな畑を建設中で、可愛いお店でした。

ご飯もおいしかったチューリップオレンジ
お肉を一切使ってないけれど、お肉っぽい料理(アバウト)とか、すごいなあ~と思いました、うん。


やー、やはりエコ系雑誌の編集部の人というのは、アンテナがすごいというか、色んなこと知ってるな~と思って感心。お店だけじゃなくて、そういう食べ物の知識も。
フットワークが軽いです。そしてお仕事を楽しんでるからそれが何より素敵だなあって。情報交換でも、ってことでしたが、私今ネタあんまり持ってなくてすみません。何故か父の理事するNPOの広報してきたけど笑。そして「なんでウチにいるときに言わなかったの~!?」て言われました笑。だって、なんかうちわネタだし、あまりそこまで父のNPOのことはね、あたしとはこう直接関係ないわけだし…でも今回は媒体物を渡してきてって言われたから持って行きました。

お店や料理に対しての目の付けどころ、さりげなく店員さんに投げかける質問、そういうのが、「ああ、さすが編集者だな~」と思った。

楽しいひと時でした(^∇^)ありがとうございました!

そうそう、
待ち合わせで会った最初に「やせた?てかちょっとやつれた??」って言われてしまった。びっくり笑。

本人はそんなことないんだけどなあ~と思ってたけれど、やはり精神状態というのは外側に出てしまうものなのか!?笑


頑張らにゃアカンな~自分、と思うのでありました。


お昼の後は、品川でお別れして私はあったかかったので芝公園あたりをぷらぷらしよ~と思ってぷらぷら。そしたら区立図書館があったので何気なく入って時間をつぶしてみた。

すぐに閉館時間になってしまったので、地元に戻った。でもなんかまだ時間があるので、地元の某商店街へ。


久々に地元商店街の本屋に行って物色し、割と長い時間物色してたのに何も買わないのもなあと思い、文庫本コーナーを見ていたら欲しいと思っていた本を偶然発見したので良かった!

この地元某商店街でのこと、本はまた別の記事で書きます~。