第二子出産の記録、続きです。


かなり個人的な話なので、興味がある方だけ読み進めて下さい。前編はこちら



病院へ着くと、助産師さんが入り口まで来てくれました。


かなり痛がる姿をみて、あ〜、これは今日、明日には産まれそうだね。
と、病室を案内してもらい、着替えて分娩室に来るようにと言われ、途中痛みでフリーズしながらも何とか着替えて分娩室へ。


分娩台に横になると、体温や血圧を測ったり、お腹に装置を付けて、赤ちゃんの心拍や子宮の収縮を確認。


子宮口6㎝ってとこかな。


ろ、6センチ !(◎_◎;)?!


陣痛間隔がバラバラだったので、まさかそこまで進んでいるとは思わず驚きました。


陣痛も2.3分間隔になってきているし 早く産まれそうだね、お部屋には戻らずここにいましょうか。戻った方が落ち着くならそれでも良いけど、どうする?パパは間に合うかしら?と、助産師さん。


マジか!笑
許可を頂き、すぐに姉夫婦と夫とのグループLINEに「子宮口6㎝!」と送ると、みんなビックリ!
急いでに職場を出ます!と夫
夫よ、急げー!!とみんな。


もう、移動する事が大変なので、このまま分娩室にいさせてもらう事に。
ここからは痛みとの戦いです。
2分に1度ぐらいの間隔で、迫り来る痛みが波のように押し寄せてきます。痛いのは1分ぐらいかな。波が引くと、いたって普通。

リラックス出来るように、助産師さんが色々話をしてくれます。これがすごく、不安をやわらげてくれる。1人目の時もそうだったけど、助産師さんのあたたかさ、優しさに、心から安心感をもらい、女神様のようでした。

経験した方はわかると思うけど、陣痛って、痛くない時間はまったく普通なんですよね。
波が去ると、いたって普通に会話が出来るし、動ける。波がくると喋ることも難しく、ただ、呼吸をして力を抜いて波が去るのを待つ。 

痛い時に力が入りやすく、ここでいかに落ち着いて力を抜くかがとても大切で、いつも練習しているヨガの呼吸法や、身体の内側に意識を向けることが、すごく役に立ちました。


1時間程して、夫が到着。
子宮口は8㎝ぐらいまで開き、もう少し。間に合って良かった〜!
バランスボールに跨って、波が来た時に腰をさすってもらいながら、息をふーーっと吐いて 上下にゆらゆら。これで子宮口の開きを促す。
波が去ると、トイレに行ったり、雑談できる余裕がまだありました。
しばらくすると段々と圧迫が強くなり、いきみたい感覚が出てきて、余裕がなくなってくる。

再び分娩台に戻り、次にいきみたい感じがしたら、いきんでみようか。と言われ、いきんでみる。


痛い痛い痛い!!痛すぎる!!



今までも痛かったけど、レベルの違う痛みに襲われ、いきみたい宣言を大至急撤回したくなる。笑
でも波が来ると、いきまずにはいられない圧迫感。
赤ちゃんには出てきて欲しいけど、つぎの波は2度と来ないで欲しいと心から思う。笑


そんな戦いを何度か繰り返していると、いきんだ瞬間にパシャ!と大きな音がなり、温かい液体がザーッとおしりの方に流れ 破水した!
下腹部の圧迫感がスーっと抜ける。


あとは、赤ちゃんが出て来てくれるまで頑張るだけ!痛くて逃げ腰になっていた気持ちに再び火がつき、最後の力を振り絞って
いきむ!波よ、来ないで〜T_T  いきむ!来ないで〜…いきむーー!!


でもなかなか出て来ない(ToT)
助産師さんいわく、もう頭を触れるところまで来てるのに、頭が出ない。


これ以上どうすれば?と、心が折れかけるけど、1秒でも早く終わって欲しい一心で、うおりゃーーー!!と力をいれて、我ながら物凄い形相だったと思う(^^;;

この時は、赤ちゃんの事を考える余裕はなく、自分が解放されたくて、赤ちゃん様、お願いします!出て来て下さい!!あと何回頑張れば出て来てくれますでしょうか?お願いしますお願いします!!と、ひたすら波が来る事を恐れながらも、来たら死ぬ気でいきんで。


どれくらい時間が経ったかわからないけど、何度目かの波が来た時、グッと力を入れたら押し出される感覚があり…いっっったぁーーーい(´༎ຶོρ༎ຶོ`)


さぁ、頭が出たよ!次は力を入れすぎすに、軽くいきんで、ふーーーーー。
と言う助産師さんの指示にしたがい息を吐くと、にゅるん と何かが滑り出る感覚。
身体起こせる?はい、出るよ〜!見える?
と言われて起き上がると、赤ちゃんが上を向いた状態でつるーんと出て来た!!





あーーーーーーーー。











あーーーーーーーー。










あー、しか言えねぇ。笑




そして次の瞬間、身体を震わせながら、オンギャーと、元気な産声をあげてくれました。


日付けがかわる少し前、ギリギリ10月25日! 予定日よりも10日早い38週4日
元気な男の子が産まれてきてくれました。


もう、恐怖の波が来ないことと、無事に産まれてきてくれた安堵で
スーっと身体が地面に吸い込まれて行くような感覚。涙は出ない。


となりで夫は、私よりも衰弱しているのではないかと言うほどやつれた顔をしながらも、良くがんばったね!ありがとう!的な事を言っていたと思う。


その間に助産師さんはテキパキと赤ちゃんの測定などをして、すぐに私の胸の上に赤ちゃんを乗せてくれました。


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小さくて小さくて、あたたかくて、何て愛おしいんだろう。
ここで、涙が溢れました。


会陰が、ほんの少し裂けたので、縫っておきますね〜と、先生。この、麻酔の注射が地味に痛い。


胎盤が出てくる時もお腹を押されたりして、これもすごく痛かった。


出て来た胎盤の大きさに驚き、へその緒が立派だ!と褒められる。笑


これで繋がっていたんだなぁ〜。つわりは死ぬ程辛かったなぁ〜と、感慨深いものがありました。


凄く痛かったし、苦しかったけど、陣痛が本格的になってからは 4〜5時間、病院に着いてから3時間程度と、とてもスムーズなお産でした。


2人目は進みが早い とよく言われるけど、1人目の時は子宮口がなかなか開かず 20時間近くかかったので、本当に早かったなぁと思いました。

これだけの痛みを乗り越える事が出来たら、大抵のことは大丈夫だろうと、またひとつ 図太さと図々しさが更新されました。笑


無事に産まれて来てくれて本当に良かったです。
赤ちゃんがんばった〜!私もがんばった〜!


おそらく、人生最後の出産記録は以上です。
長々とお付き合い下さりありがとうございました。



これから出産する全ての方が、無事に元気な赤ちゃんを迎えられますように*