　まえがき

　今回は、「デモナータ」の文体について語ろうと思います。僕としては、「デモナータ文体」や、「ダレン・シャン文体」と検索してもまったく出てこないのがもどかしいので、いっそ自分で作ってみんなに広めよう、という気持ちで書くつもりです。

「児童文学が書きたい！」「デモナータ（ダレン・シャン）のファン！」という人向けです。

　注ここから「だ、ある」に文体変わります。

文体の特徴

　デモナータはグロテスクな描写が多いが、児童文学に位置付けられる。なので読んでみればわかるが、非常に読みやすい文体だ。しかし、ときおり癖が強く、言葉遣いに驚かされるときもある。

　代表的なのが、主語、特に人称（ぼく、おれ、わたし）が省略されがちだということ。

　例でいうと、第二巻悪魔の盗人の地の文、「ベラナバスをにらみつけた」など。慣れてしまえば、読むストレスがかなり減る。

　模写してみて気づいたのだが、「開き（ひらがな）」がかなり多いように見える。

　後は、「うなるように言った（うなった）」という表現がとても多い。

文体の評価

　読みやすさ・・・この上なし。（グロテスクな描写を除けばだが）

　表現力・・・・・けっこう良い。特に比喩の上手さ（分かりやすさ）

　文章の個性・・・割とあるが、それもまた醍醐味。

僕個人の文体への影響

　アカウント名から分かる通り、僕は小説書きでもある。といっても、完成させた作品はまだないのだが。

　２０２４年時点での僕の小説の文体は、デモナータによる影響大だ。以前（２０２２年ごろ）の文体は、読点（、）が過少な上情報不足で、いまになって見たら読みずらいこと、この上なかった。あまりに恥ずかしいので、ここでその文章を見せることはできない。

　現在時点の僕の文体と、デモナータ本文の文体を「文体診断ロゴーン」の診断結果で比較してみると、このようになった。

自分

文体診断結果

一致指数ベスト３

	平均文長	平均句読点間隔	特殊語出現率	名詞出現率	動詞出現率	助詞出現率	助動詞出現率	ひらがな出現率	カタカナ出現率	異なり形態素比率
粗点	27.51	13.31	19.46	19.03	16.34	25.99	1.99	53.41	3.27	38.35
偏差値	41	39	79	26	95	31	0	49	75	77

デモナータ（最終巻地獄の英雄たち第一章）

	平均文長	平均句読点間隔	特殊語出現率	名詞出現率	動詞出現率	助詞出現率	助動詞出現率	ひらがな出現率	カタカナ出現率	異なり形態素比率
粗点	30.42	15.21	18.52	21.16	14.29	25.4	2.12	65.08	1.59	51.85
偏差値	42	44	75	31	81	28	1	75	58	101

　やはり、デモナータでも阿川弘之さんが一位か。僕の文では毎回一位になるんですよこの方。それと僕、ちゃっかりオールA取ってます。どうだ！（謙遜するのがめんどくさかった。勘弁してください）