今日は少し涼しくて、久しぶりに最高気温が30℃を越えない予報がでているようです。東京ですけど。

それでも毎日、暑すぎて集中力が欠ける日々です。

 

3連休のド真ん中ですが、遠出はしてませんけどつまらない予定が入っていて、今日も午後からお出かけ予定です。

 

で、トランプ関税なんですけど、書くと長くなるのですが、この関税ってメディアでは相互関税と訳されてますけど、恐らく「報復関税」の間違いだと思います。

相互関税ってお互いが同じ税率で取引をするって事なので、今回は当てはまりません。

アメリカへの輸出(アメリカからみれば輸入)のみに、大きな関税がかけられています。

 

この関税で大きな事件?になったのは、「世界大恐慌」で約100年前ですけど、同じようにアメリカが自国の産業を守るような事を言って、高い関税をかけたのに対し、今回のような交渉はされず、報復関税を他国がかけてしまい、結果、市場は冷えて取引が滞り、世界的に経済が冷え込んでしまい、この関税戦争はすぐに見直された歴史があります。

 

ではなぜ、アメリカがこんな危ない事をやっているのかと言えば、メディアが報道している貿易収支の改善ではなく(正確にはそれもあるが)、トランプが公約としていた大幅な減税の穴埋めに関税で補うって事情があるんですね。

つまり、この関税が日本で言うところの消費税と同じような意味合いを持ってるって事です。

違うところは全商品が対象ではなく、輸入品のみってところですが、それは表面上はわからない仕組みにしようとしてるって事ですね。

ただ、アメリカが貿易赤字なのは、輸入品に頼っているからってのが根底にあるので、実際、自国生産品も間接的に関税がかかって、価格上昇がおきますけど。

 

恐らくですが、この関税で平均15%引上げて、税収として10%ほどを予定しているんだと思います。

つまり、アメリカ国民から消費する分から(全てではないけど)10%ほど税収を得ようとしていると思ってます。

けど、それは口が裂けても言えないので、トランプ政権は色んな嘘を言ってるのが現実かと。

 

嘘って何かと言うと、関税は輸出する国が負担するような言い方ですね。

これ、輸出国が仮に関税分を値下げしてアメリカに輸出したとしても、実際は関税がかかっているので、アメリカには税収となります。

その税負担は最終消費者なので、知らぬうちに消費者は税金を納めている事になるんですね。

つまり、せっかく減税してもらって浮かれていたのに、実は関税分をアメリカ国民が納めているって事です。

実際、10%も15%も値引きしてアメリカに輸出するとは思えないので、アメリカ国内では間違いなく物価上昇がおこり、結果的に3~5%程物価が上昇し、実はその上昇分は関税=税金となるって仕組みです。

 

よくわからないって人もいると思いますが、減税分を関税と言って間接税でアメリカ国民から徴収するために、こんな事をやってると思えば良いです。

 

では、日本はどうすれば良かったのか?って事なんですけど、これ、関税が上がるとどうあがいても、消費は冷え込むだけなので、変に妥協して関税を下げるって交渉なんてする必要がないんですよね。

別に25%でも良いんですよ。

25%になるとトヨタが・・・て言う人がいますけど、関税が上げるって言うだけで、アメリカ国内の消費は冷え込むので、自動車の関税が仮に2.5%のままだとしても、アメリカでの販売台数は大幅に下がるんです。

しかし、購入できる余裕がある人は、2.5%か25%かでかなりの違いはあるけど、買いますよ。

例えば現在500万円の日本車が650万になっても、それでもアメリカ国内の同スペックの車より安いし(そもそも同じスペックの車がないとも言える)、他の国の輸入車と比べても安いです。

ただでさえ円安で安く買えているのに。

自分は価格だけで言えばほぼ影響はないと思っているのですが、問題は関税という消費マインドが下がる影響の方が大きくて、トランプ政権はそこがわかってない。

しかも、ほぼ違法に進めているってのも問題を大きくしてますよね。

 

と言うことで、アメリカの言う事を聞く必要は全くないのだけど、メディアも関税が下がらないとダメって報道するし、輸出企業も下げて欲しいと言うだけ。

脳みそないんじゃない?

国会議員も全く勉強せずにメディアに踊らされるし。

 

それよりも何よりも日本の醜態は、どこの国もそれをわかっているからほとんど交渉に応じてこなかったけど、参議院選挙が終わってから、その事実から目を背けるためだけに、関税交渉が合意したと発表した事。

税率15%なんて、アメリカが望んでいた税率であって(経済の事などは関係なく、アメリカ国内での税収補填のためにって事)、それがリファレンスとなり、各国が続々と15%で合意したって事。

今年の3月?4月頃に、トランプがまずは日本と・・・と言ってた事を記憶してる人もいると思いますが、まさに手懐けた日本と最初に合意し、他の先進国とそれを基に合意するアメリカの策略にまんまとのってしまいました。

これが最大の醜態です。

 

日本はアメリカとの貿易収支で言えば、年間1兆円ほどの黒字なだけです。

これはアメリカの貿易赤字の1%程でしかないはず。

中国、メキシコ、ベトナム、EUで50%を越えていたはず。

なので、日本なんでアメリカからみればどうでも良い存在のはずなんですよね。(最優先ではないって事)

うまくアメリカに使われたって事なんですよね。

ホント、アホだと思います。

だから、担当大臣がアメリカに行っても、今じゃ歓迎されるし仲良しアピールできるって事なんですよね。

と言う、アホな話でした。

 

歴史は繰り返すって言葉があります。

このままアメリカの高関税によって、消費は冷え込み世界的に影響はでるでしょう。

特にアメリカ国内の消費の冷え込みによって、大きな損害が出ると思います。

そうならないように、アメリカ以外の国はフェアな取引、自由な取引ができるように進めるべきです。

そうしないと、世界大恐慌の再来になると思われます。

金融資産がある人は、10年近く長くもつか、今、売るか(もう遅いかも)を考えないといけないかも。

 

アメリカの司法の良識を期待するしかないのが一番の問題。

そしてそれに加担した、石破政権と外務省は腹切りだわ。

 

と言うヤバい話でした。

トランプの老害は止まらないねぇ・・・

それでもこの人を選ぶアメリカ国民は凄いよ。

減税って魔法の言葉だね。