知らぬ間に冬が終わり、桜が咲いたと思ったらもう散ってました💦

 

興味がないかもしれませんが、パチンコ店の話をちょっと書きます。

コロナも落ち着いたと言っても、2年以上引きこもり生活をしていたので、暇な時間はかなりあります。

コロナ前なんてほとんど興味がなかったYouTubeを見るようになったのは大きな変化ですね。

最近、そのYouTubeを見てると、パチンコ店の関係者が配信している動画から、高交換率がパチンコ業界を悪くしたから、低交換率に戻さないとダメと言うのが幾つかあがってました。

自分はこの主張の理由がわからないんですよね。

単に業界が悪くなったのではなく、ホールの利益がとれなくなった責任を他に求めているだけ、もっと言えば自分ら店長の責任ではなく、収益を悪化させているのは外的要因と、責任転換している動画が散乱してます。

 

 

  彼らホール側の主張

 

1.1990年代中盤までは低交換率が普通で、その分出玉に還元できたので、お客様も遊べた。

2.高交換率にした事で射幸性が上がった。

3.ホールが利益をとるために、回収するためにはキツめにするしかない→出ないからお客が飛ぶ→さらに回収する→お客が飛ぶの負の連鎖がおこっている

 

最もらしいけど、これって本当ですか?

 

 

  昔を思いだそう

1990年代中盤は4号機の出始めた頃でしょうか?

その頃のパチンコ店なんて、恐らくデータカウンタなどなく、あっても回数が表示されるような簡易的なものでした。

新台なんかも少なくて、数ヶ月に1度しか新台オープンなんてなかった頃です。

また、会員カードなどもなく、その日に換金して余り玉でお菓子や飲料などに交換するのがほとんど。

そんなホールばかりです。

と言う事は、

1.設備に今のように経費がかかっていない

2.回転数など客がわからないので台の良し悪しの判別は打たないとわからなかった

3.台の入替え費用も今ほどではない

4.貯玉システムがないから、少ない出玉なら打ち切る人も多かった。

つまり、客側にとって不利な状況であり、本当に低換金率で開放していたのかはわからないし、何より、今でも1000円分の出玉しかなくても、貯玉できるので、その分をその日に使い切る事もない。

ホール側にとってはとても良い環境だったと思います。

 

 

  低交換率にしても客は戻ってこない

 

結論はこうです。

簡単です。

低交換率にしても、その恩恵は客にはほとんどありません。

むしろマイナスしかないのです。

その理由は、

1.スロットで設定ベースを上げる事はできない

 これは簡単で、今までベースを1で使っていたと仮定して、2ベースにする事はないです。

換金率が下がっても、ベースは1のまま、高設定を今よりも少し増やせる程度でしょう。

つまり、設定1を打つ客は変わらず多く存在するって事です。

2.パチンコはボーダー以上に釘は開けない

 これは何を言ってるのかと言うと、低換金率にすれば1000円あたりの回転数を上げる事ができますが、平均でボーダー以上に開ける事はありません。

つまり、1000円で回せる回数が増えても、勝てませんって事です。

さらに今は情報が溢れでているので、ボーダーもすぐにわかります。

低交換率にすれば、今以上に回らない台の稼働が落ちるのは目に見えてます。

と言う事なんですね。

つまり、低交換率にしたところで、遊べるようになるって事はなく、むしろ、今以上に出玉を得られないと勝てなくなるし、もっと言えば使うお金は今の高交換率の状況と変わらない人がほとんどになるので、何も恩恵を感じられないはずです。

 

 

  低交換率はホールが利益増にできると妄想しているだけ

 

 

ここまで書けばわかると思いますが、低交換率にして客が増え稼働が上がる可能性は0なので、ホールが描いている出玉還元はできない、つまり今以上に収益が悪化するだけの愚策でしょう。

何故そこまではっきり言えるかと言うと、等価交換、客がいっぱい、稼働が高い時に誰か損して人いますか?って話なんですよね。

ホールも儲かっていたし、客も等価だからこそ少ない出玉でも何となく負け額が少ないと勘違いしてたし、勝った時のリターンも大きかった。

だから実際負けていても、次もってなってたよね。

まあ、それが射幸性が高く・・・とはなった可能性はあるけど、それは仕方がないこと。

公営ギャンブルにしても宝くじにしても、当選金が多くなるクジばかり用意するのは当たり前であり、理にかなっている。

パチンコだけが低交換率にしてリターンを少なくすれば、お金をジャブジャブ使う人が増えるってはずがないでしょ。

いかに間違った事を言ってるかって話ですよね。

 

 

  じゃあどうすればいい?

 

幾つか方法があると思います。

それは、

1.規制緩和して高リターン、つまり射幸性をあげる

2.交換率を等価に戻す

と言った、ギャンブルに近い形態にする事。

それとは逆に、

1.低貸しにして、低貸し用の仕様台として規制する

2.低貸しだけど等価交換にする

と言った、遊技に近い形態にする。

前者の射幸性を上げるのはほぼ無理。

なので、今のままでは業界はどんどん沈む方向にしかいかないでしょう。

後者も厳しいですが、高利益を求めるのはやめて、けど、客は等価で出玉交換できるとなれば、損した?気分はなくなるから、長い時間遊ぶ可能性がでてくる。

スロットなら15円/枚程度、パチンコなら2.5円/玉ほどにすれば、可能性はあるかもしれません。

けど、これも厳しいですよね。

稼働が今の倍になれば、この条件でも増収増益になるけど、そこまで冒険してまで倍になるかは・・・

 

と色々言ってきましたけど、一番の問題は、パチンコもスロットもシステムが複雑すぎて、しかもうるさくて、派手な演出で目に悪くて、そして社会的印象が悪いのが、新規客を呼び込めない一番の問題。

宝くじ、競馬などの公営ギャンブルが売上げを伸ばしているのだから、どんな客層を取り込もうとしているのか、客のニーズはどこにあるのかをしっかりとリサーチして、業界前提でプロモーションしないといけないでしょうね。

そこが全く見えないからダメなんでしょう。

 

と言う事で、今のままだとパチンコ業界は終焉を迎える可能性が高いです。

一度壊してから、パチンコ文化をどうするかをまともに考えるのも良いと思いますが、今の利権にしがみついている人達にはその発想は無理なような気がします。

行政の問題もあるし、未来が暗いですな。。。