この戦争の行方はどうなるのでしょうか?

ロシアの武力行使は批判されて当然ですが、頭のロジックで言えばアメリカと大差ないんだよね。

行動もそうだけど。

 

ロシアにとってのウクライナはアメリカにとってのキューバと地理的にも安全保障的にも同じと言えます。

かつてアメリカはキューバに東側の武器が装備される事を恐れ、キューバに侵攻してます。

手続き云々ではなく、侵攻の動機は安全上の脅威となるから。

ロシアも同じなんですよね。

 

ソ連崩壊時まで遡って、さらにそこから今までの歴史をみないと、このロシアの行動の動機が突発的ではない事がわかるのですが、なかなかそこまで理解されないです。(戦争が正しいと言ってる訳ではない)

ソ連崩壊時に、ロシアを中心とした東側思想の国、軍事的にはどちらにも属さない中立とした国(経済的には西側より)、西側思想の国とわかれました。

ロシアは首都モスクワに近い所はできるだけロシア併合(言葉は正しくないかも)にしたかったのですが、ウクライナは西側よりを求めました。

難色を示した当時のゴルバチョフ書記長を説得したのはアメリカで、中立として独立しNATOには加盟しない事を約束して独立を認めた経緯があります。

 

しかし、月日は流れ、ウクライナ国民にも西側経済、つまり資本主義経済ではどうしても貧富の差が激しくなり、特に地方ではそれが顕著化して、ロシアに戻りたい、併合されたいと考える人々と民主主義国家をさらに進めようとする人々にわかれるようになったのがウクライナの現状です。

つまり、ウクライナ国民の中にもロシアに併合された方が良いと考える人も多くいて、ロシアはロシアで安全保障上、ウクライナは独立国家よりもロシアに併合した方が安全であると考えているのがそもそもの発端と言えます。

 

2014年(だっけ?)クリミア半島に侵攻したロシアはわずか数日で実効支配をし、違法と言われながらも支配下におきました。

これは経済的な側面もあるのですが、ロシアからみれなこのクリミア半島は安全保障上、非常に強い意味があって黒海へ続く航路を確保できるなどがあげられています。

しかし、このクリミア半島を武力で実効支配されて危機感をもったのがウクライナ。

いつ首都キエフに攻め込まれるのか不安な状況となってしまい、自国をを守るために策を講じないといけない状況に追い込まれます。

これも至って普通のロジックでしょう。

そこででてきたのが、大国ロシアに1国で立ち向かうのは無理と判断し、NATO参加を検討し始めたって事でロシアは脅威にさらされてしまった。

それが本格的に動き出したのが見えたため、ロシアは何度もウクライナを始めNATO、アメリカと交渉をしたが、ウクライナは入りたいと言ってるからウクライナの問題と突っぱねたため、プーチンの言うところの約束が違うって話なんですよね。

で、どうにもならなくなったロシアはウクライナに侵攻しやめさせようとしたって事です。

 

これ、ロシアをアメリカに変えて考えると簡単なんだけど、キューバにロシアが(中国でも良いが)、ミサイル、核弾道を緊急配備したらアメリカはどうでるのか?って事なんですよね。

たぶん、攻撃するでしょう。

自国を守るための防衛とか言って。

 

アメリカがイラクに侵攻した時(侵攻と言うと違うと言う人もいるが客観的には侵攻)、大量破壊兵器があると難癖をつけて、安全保障上の問題があるとして攻撃しました。

背景には色々あったのは省略しますが(911テロもあった)、今回のロシアの行動とほとんど変わりません。

ウクライナがNATOに加盟し、ロシアに侵攻から守るためにミサイルなどを配備したら、キエフからモスクワは射程どころの騒ぎではなく、ミサイルを発射されたら迎撃すらできない距離なのでロシアにとって脅威でしかないですからね。

 

私たち日本人は西側(民主主義)のロジックが正しいと思っています。

けど、東側の人達は東側(権力主義)が正しく、国民も安心して生活できると思ってます。

この考えの差はいつまでたっても変わらないでしょう。

私たち西側の思考でさえも、実は会社に入社してしまえば権力主義のもと労働している事実はあるんですよね。

 

今回は民主主義が正しいと思ってる人達からみれば、国民から選ばれたリーダーがその政策を実行しているのだから独裁者ではない。

なぜ、独裁者ではない人を狙うのか?

って言う人もいますが、民主主義を否定している人からみれば、民主主義こそが悪なのでそんなのは全く関係ないですよね。

国としてどちらに向いているのかと言う事実だけをみて行動しているだけなのですから。

 

アメリカは良く独裁者だからと言って悪にしてしまいます。

しかし、権力主義の国の人からみれば、その国でも法律にそって選ばれたリーダーが正しいと思う政策を実行しているのだから、何が悪いのか?となる。

 

この違いをきちんと理解して考えると、自分はアメリカがこれまでやってきた軍事行動と、今回のロシアがとった軍事行動は何も変わらないって思うんですよ。

 

とにかく自国が恐怖に陥る、安全保障上問題があると思えば、まずは交渉する、決裂したら適当な理由をつけて攻撃するって事です。

戦争は絶対に容認できる事ではありません。

これは大前提です。

しかし、ロシアの言い分は約束が違う、交渉して落としどころを探ったが拒否される、安全保障上問題になるから攻撃したは、行動はともかく頭のロジックは理解できるんですよ。

(あとウクライナの国内の状況をみると東側でも良いと国民は思ってると勘違いしてしまった部分は多少あるとは思うが)

 

長々と戦争に至った経緯をところどころ省略して書きましたが、

ロシア不利とか報道されてますが、自分は全くそう思ってません。

ロシアは侵攻した、時間を与えた、停戦交渉をした、と段階を踏んでます。

これらが決裂した時に、次のカードを持ってくると思います。

それは核

ではなく、本隊の突入です。

ここからがロシアの本気なのではないでしょうか。

 

ウクライナはEU加盟を申請しました。

これもロシアの思惑通りと思います。

これでどんどん過去の約束の不履行が露呈されます。

そのうちロシア側につく国もでてくるでしょう。

そうなった時に西側諸国は軍事介入する判断は絶対にできないので、本当の意味での交渉が始まると思ってます。

 

で、問題は・・・・・

日本も含め経済がガタガタになるんだよなぁ

戦争が始まれば株価暴落、消費低迷、経済不況に陥ります

この戦争が始まる数ヶ月前から株価は下がってました

もしかするとこの戦争の黒幕はアメリカかもしれません

大投資家が株を売り始めまずは儲けをだす。

経済不安となり一般人が株を売り始める

株価が底をつく

そうなってから大投資家が株を買い戻しする

って事だよね

 

そのためには・・・

戦争は長引かないとダメって事なんですよ

長引いたら、そう言う事なんじゃないかな?