故木村花さんの一件より、SNS規制と法整備が話題になってます。

主となるのは開示請求のハードルを下げる事が法律での論争になってます。

開示請求の内容はモロ個人情報であり、弁護士を介して(たぶん)請求があれば、個人を特定できる情報を全て開示するという物。

かなり危ない法律になりそうです。

その弁護士のモラルとかそう言った事でかなり悪用されそうな気がします。

そこは一旦おいといて。

 

SNS規制なんですが、誹謗中傷と批判、意見、そして表現の自由という観点での区分けがかなり難しいと思われます。

後、その対象になるのが公人なのか一般人なのかによっても、見解はかなりわかれてしまいそうです。

 

弁護士の橋下も言ってますが、実際のところ、どこからが誹謗中傷なのかは難しいと言ってます。

彼が言うには、「殺す」は間違いなくアウトで恐喝や酷い場合は殺人未遂まで問われる可能性があるけど、「死ね」は微妙であるとの事。

つまり、自分の解釈では、「殺す」は他人の行為になるけど、「死ね」は自らの行為でなければ死ぬ事はないって事なんだろうなあと思ってます。

他人に言われたとしても、その選択は自分が判断するって事だと思います。

一例をあげましたが、線引きは難しいですよね。

 

それと、もっと問題があって、SNSではなくリアルな世界でのイジメなどもそうですが、はっきりと、いつ、どこで、誰に、何をされたかがわかり、さらにそれがかなり悪質でないと、罪に問うことが難しいのが現実です。

しかも、被害者が亡くなった場合は、それがわかるものがなければ、遺族であってもなかなかその行為を犯罪と認定するには持っていけません。

 

スルースキルを身につけろと言われても・・・と言う事も今回話題になりました。

つまり鈍感になれって事です。

これって、芸能界や公人でなくても、一般人でも実は必要なスキルなんです。

例えば会社でも、嫌な奴はいるんですよ。先輩、上司、取引先など。

人格を傷つけられる事も普通に言われますよ。

それをどう捉えるかは全て自分次第。

鬱になるまで我慢して、結局自ら命を絶つ人もいる。

それが我慢できなくてそこから逃げる人もいる。(会社を辞める)

選択肢は全て自分って事だし、鈍感力がなければ、正直、キツいと思います。

 

SNSも一緒で、一般人でもそれなりに誹謗中傷を受ける人もいます。

でも、仕方がないですよね。

そんなもんなんですよ、世の中は。

 

だから、やっぱり、スルースキルを身につけないといけないと思うし、それができないのなら辞めるのも選択の1つだと自分は思います。

スルーできず、鬱になるまで我慢して、辞める事もできず、結果、死を選択するのは、自分は正しいと思いません。

その業界、その世界、そしてその会社が自分に合わないと認識しないといけないし、周りも頑張れとだけ言わずに、逃げ道を示してあげるような世界にならないと、このような悲劇はなくなりません。

 

過去の事例でも、公人(芸能人など)はある程度の誹謗中傷もこれは仕方が無いと言われてきました。

やめろ、みたくない、死ねなどの言葉は仕方がないって事です。(それが良いのかどうかは別です)

それは言葉だけであり、実際にその行為に及ぶにはかなりのハードルがあるからです。(一方的に知っているだけで、生活圏が一緒とか、そもそも実際には面識がないって事で危害がおよぶ可能性が低い)

しかし、一般人だと一発でアウトです。

一般人の場合は、その人の近くにいる人で、危害が加わる可能性が高いからです。

 

そんな事もあって、色々規制もそうですが、実際の運用は難しいですよね。

 

イジメについては、自分の小さい頃も普通にあったし、今でも形を変えてあります。

自殺者は最近の方が多いような気がしますが、単に情報発信量の差なのかもしれません。

どんなに規制されてもイジメがなくならないように、恐らくこの先もSNSによる誹謗中傷はなくなりません。

 

だからと言って野放しにしろとは思わないのですが、芸能人のストーカー事件の時も言いましたが、間違いなくそのような行為をした人が100%悪いのですが、実際に被害にあってしまって、傷つけられるのはその本人です。

だからこそ、本人の自衛の意識も高く持たないといけないし、事務所なども万全な対策をしていかないといけません。

事件が深刻になってしまってからでは、もう遅いのです。

適正をみる目も必要だし、教育や日頃からの指導も必要。

何かあった時の速やかな連絡体制、相談体制も必要だと思います。

そこまでやっても事件は起きると思って、色んな対処法を準備しておかないといけない。

 

規制は必要ですが、厳罰化されたから安心するとかではなく、法で守られていない部分をどのようにするかが問われているような気がします。