文春オンラインの記事で、検査をしろと言うのはやっぱり間違いだと言う記事をみました。

読んでみると、あーこの人は医療における検査と検診(健診でもいい)の意味を全く理解してないと言うことがわかりました。

 

コロナの件で、検査容認派と慎重派にわかれていて、政府や厚労省は検査慎重派に分類されると思います。

ただ、政府機関は専門家がバックにいるので、濃厚接触者と認定されたら症状があろうがなかろうが片っ端から検査すると言う方針なので、まあ、ある意味、理解できます。

ただ、この場合、濃厚接触者と認定されていない人、つまり、たまたま電車内で感染してしまった人とか、そんな人は、今の国のやってる方針では例え発熱していてもなかなか検査もしてもらえず、市中に放り出されている状態です。

 

ここで検査慎重派の人達の言い分は、誰でも検査できるとなると、人が病院に殺到し医療崩壊を起こすと言ってます。

 

そもそも、その仮定の時点で全てが間違っている事に気づいて欲しいのですが、バカは死んでも治らないの諺?があるように、何も考えずに同調しているようです。

 

そもそも病院に行く人は、何らかの症状が出ている人が行くところで、まず問診をして、その症状から考えられる病気を推定し(または問診段階で確定する場合もある)、検査でそれを確認するのが普通です。

これが医療における検査の流れです。

つまり、ほとんどの場合が患者さんの意向だけで検査する事は無く、医者の判断がそこにあります。

稀に変な人もいて、何も症状もないのに病院にきて、不安だから検査して欲しいと言う人もいるらしいですが、症状がなければ検査をしないのが実情ですし、仕方がないから血液検査だけでもしておきますか?みたいな流れになることはないこともない。

クリニックではその日に血液検査の結果がでることもないので、1週間後とかですから、そこまで現場が混乱することもないので、やるところもあるらしいけど。

 

一方で検診(健診でもいい)は、症状がなくても定期的なデータ取得を目的として行う検査です。

こちらは、ほとんどが予約制で、飛び込みでやってくれるところはほとんどありません。

それは検査のキャパを越えないように、症状がない人の検査であれば、まあ、暴論を言えばいつでもいいでしょって事に起因してます。

 

今回のコロナの検査は、検診ではないので、例えば特徴的な症状である発熱などがなければ、そもそも病院に行っても検査される事はないし、普通の感覚を持ってる人なら、症状がないのに病院には行かないでしょ、ってこと。

 

そこをきちんと説明すれば、と言うか、説明しなくても検査で病院に殺到するって事はほぼほぼ考えられないはず。

 

ただ一部の人がギャーギャー騒いでいるのは自分も理解してます。

でも、この人達は、その検査はできませんって言ってもやれって言う人達なので、そんな例外的な人達の事は気にしなくて良いのです。

 

日本人は今回のコロナ自粛でも、それなりに自分で判断して自粛してるし、手洗い、うがいだって、普段から習慣づいているのにプラスしてやっています。

そうした道徳観を持ってる人が多くいる国民なので、そんな検査崩壊とか気にしなくても良いんですよ。

 

きちんとこれは検診ではなく、症状がでていたり、濃厚接触者の方々がコロナに起因する病気なのかを判定するためにやる検査です。

無症状の方とか、別な症状(例えば胃が痛いとか、胸が苦しいとか)の方は、コロナの検査をすることはありませんと通達すれば、そうなんだなとなるよ。

 

それに普通の人だったら、今この状況で、自分や自分の周りにコロナの症状がでている人がいない状態で、一番危ないとされる病院に行こうって思わないから。

病院に行った方が、コロナに感染したりインフルエンザに感染するリスクがかなり高いって事もわかってるからね。

 

なので、熱や咳の症状が出ている人で、病名がはっきりしない人にはできるだけ検査するのが望ましいのです。

 

後は政策として、韓国がやったように、希望者全員の検査をすることで、感染クラスターを早く特定すること、個人の行動に対し個人が制限を加えることなど、プラスの材料がたくさんあります。

これはあくまでも政策としてやることですので、もちろん、賛否はあると思います。

でも、日本での検査容認派は、ここまでの事を望んでいるのではなく、前述した症状がでている人を4日間も放っておくとかしないで、きちんと医療を受けられるようにして欲しいって事ですからね。

 

あと、検査慎重派の方々が言ってる、PCR検査は100%ではないので、陽性の人が陰性とでれば市中を動き回って感染させる事になるって言ってるけど、そもそも検査してないのなら、自分が陽性か陰性かわからないから、隠れ陽性の人は100%市中を動き回っているでしょ。

検査の的中率が仮に50%でも、隠れ陽性の人の50%は検査で陽性と判断され隔離されるので、50%しか市中を動き回っていない事になります。

どっちが安全なのかは、小学生の算数ができればわかりますよね。

 

なので、しっかりとした検査体制ができて、症状がある人は医者の判断で検査ができるようになる事が、普通なんだと思いますが。。。