しっとり雨の宮島・御床浦神社/舞と石うさぎ編
ひめ御床浦神社を海から訪問。上陸を果たし、ご奉納の舞を終えた後、記念撮影タイムです。
僕は、舞のことはぜんぜんわからないけど、もしかしたら、太陽や月、その場を流れゆく風、空気、
そこに生き宿る魂の時間へ、謙虚に心を合わせてゆく…そんなふうにも見えました。
この御床の岩の上で、これまで、どんな時間が流れたんだろう…。
記録にも写真にも残ってない、そんな時間。
どんな人がここを訪れ、過ごし、どんな思いを巡らしたのか…。
現在の厳島神社ができる前、この場所にイチキシマノヒメを安置していたという重要な場所。
このイチキシマノヒメ、偶然にも僕の故郷の海に面した、宗像大社と同じ女神さまと聞いて、
なんだか不思議な気もした。
この岩の割れ目の亀甲紋様は、厳島神社の御神紋になっている。
今も、この場所への道路は無く、歩道すら無い。歩けば道なき道を、3~4時間かかるから、
観光客や参拝客はないが、この場所を意識的に目指した者は、
受け入れてもらえる場所なのだろう…。
舞を終え、記念撮影をさせて頂き、ゴムボートでヨットに戻り、
通称(??)「満月の入江」の奥の、小さな神社に行ってみることにしました。
入江に錨を入れて、再び上陸です。
この神社には、実は、ふしぎな形の石があるんです。
その石は、ガイド本や文献でも、まったく紹介されていないから、
見てもらっても、喜んでもらえるかは全く不明だけど…、
祠の横に、小さな石が見えます。あるもにに、似ていると思うんだけど…、
みなさんは、何かに見えるかな??
うさぎ です。
うさぎが参拝しに来て、手を合わせているようにも…、 柵の中で、
ここの神さまに飼われているのかな…というようにも見えます。
海に、風が強く吹きはじめ、海面に白波が立つ時があります。
その、海面に立つ白波は、白いうさぎの群れが跳ねるのと似ているから、
ヨット乗りは、風が強く吹きはじめ、白波が立ち始める状況のことを、
「兎が跳ねはじめた…」 と、表現します。
昔々…、海を跳ねていたうさぎの中に、巫女になりたかったうさぎがいたのかもしれない…。
あるいは…、こんな話も、考えられる…。
風が強く吹きはじめたら、兎は森から出て、海原を跳ねはじめるけど、
風が収まると、風と共に、急いで森の中に帰らなければならない…。
だから、風が止むと、海にうさぎの姿が見えなくなる。
宮島の海を跳ねるうさぎたちは、海面から森へ戻る時、それぞれの神社に立ち寄り、
手を合わせてから、森へ入っていく。
その時の作法は、人間と同じ、2礼2拍手…だったかどうかはわからないけど、
参拝して、ぴょんぴょん跳ねながら森へ帰る。
しかし、帰り遅れていたこのうさぎは…、
祠の奥にそのまま進んでしまい、柵があるから森へ戻れない。
うさぎは、風が完全にやんでしまうまでに、神社に手を合わせて、
すぐ背後の森に駆け込まなければいけないけど、
海からもどるのが遅れたうさぎは、神社にもどったけど、風が消えそうだから、